F1若手ドライバーテストに変更の可能性
今年の若手ドライバーテストについて、開催場所や日程が変更されるかもしれない。
F1では厳格なテスト制限を行っているが、若手ドライバーのために現在のF1マシンを運転する機会を与えるためのイベントとして毎年若手ドライバーテストを開催しており、現時点では今年も例年通りシーズン終盤のアブダビGP（11月4日決勝）の翌週に、同グランプリの会場であるヤス・マリーナ・サーキットで実施することが予定されている。
しかし、今年はアブダビGPのわずか1週間前にインドGP（10月28日決勝）が組まれており、アブダビGPの翌週に若手テストを行った場合、さらにその翌週からはアメリカGP（11月18日決勝）、ブラジルGP（11月25日決勝）が連続で開催される予定になっているため、インドGPから5週間連続で休みなくレースやテストが行われることになる。F1関係者の中にはこのハードスケジュールに懸念の声を上げる者も少なくない。
このため、F1チームとしてはヤス・マリーナでのテスト予定を見直し、イギリスのシルバーストンで新たな日程を組むことを検討しているとの報道がなされている。
この件に関し、ヤス・マリーナ・サーキット代表のリチャード・クレーガンは『The National（ナショナル）』紙に次のように語っている。
「彼らがここアブダビでテストを行うかどうかは、彼ら自身で決める必要があることだ。われわれはそれに備えているし、グランプリの翌週には他の予定を入れないようにしている。しかし、彼ら（F1）にはそれを変更する自由がある。もしアブダビで若手ドライバーテストが開催されないとしたら当然残念に思うよ。それはすでにわれわれの年間予定の一部になってしまっているからね。しかし、チームが心配することも理解はできる」
「シーズンは長いし、それに今年は連続開催となるレースも多いから、彼らにとっても大変だよ」と付け加えたクレーガンは、シーズン半ばころにその決定がなされるのではないかと見込んでいるようだ。
