セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がF1マレーシアGPのレース中、ナレイン・カーティケヤン(HRT)に対して中指を立てたことで、ペナルティーが科される可能性もあると母国ドイツで報じられている。
マレーシアGPのレース中、ベッテルは周回遅れのカーティケヤンと接触してパンク。その直後、ベッテルが2度にわたってカーティケヤンへ中指を立てている様子が、ベッテルのクルマに搭載されたカメラでとらえられていた。この件についてベッテルはレース後、カーティケヤンを「大バカ野郎」などと非難。実際にレース後、カーティケヤンは接触の原因になったとして20秒加算のペナルティーを受けている。
しかしベッテルの母国ドイツでは、ベッテルの行為が行動規範に違反しており、ペナルティーを受ける可能性があると報じられた。元F1ドライバーのマルク・スレールも、ドイツのテレビ局『Sky(スカイ)』で次のように語っている。
「彼は行動規範に違反した。ライセンス取得時に署名するもので、ドライバーはそれを守らなければならない」
「他人やF1を傷つけるような行為は、違反と判断される」
どのようなペナルティーが科されるのかという質問に対し、スレールはこう答えた。
「警告からライセンスのはく奪まで考えられる。今回は理解できる面もあるので、処分されるとしても寛大なものになるだろう」