2011年の中国GP後に上海のナイトクラブで当時フォース・インディア所属のエイドリアン・スーティルが暴行したとされる事件について、被害者のエリック・ルクスは、スーティルを許したと語っている。ルクスは、ロータスのオーナー企業ジェニイ・キャピタルのCEOを務めている人物だ。
割れたシャンパングラスでルクスの首を傷つけたとされるこの事件でスーティルは、母国ドイツで刑事告訴もされており、執行猶予付きの有罪判決を受けた。また、昨年限りでフォース・インディアでのシートを失い、今年のレース活動はまだ決まっていない。
首の傷が痛々しいルクスは、マレーシアで『Bild(ビルト)』紙へ「私はスーティルを許すよ」と語り、こう続けた。
「私にとってはすべて過去の事だよ。もう特別な感情はないし、彼がレースに戻って来られるのならうれしいくらいだ」
「スーティルに対する処罰が足りないとか、逆にひどすぎるというような事は、私が言う事ではない」
「だが傷が1センチでもずれていれば(致命傷となり)、彼は中国の刑務所で20年過ごす事になっていたはずだ」