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HRTが開幕戦の決勝を走るのは「危険」だったとペドロ・デ・ラ・ロサ

2012年03月25日(日)15:08 pm

HRTは先週に行われた2012年F1開幕戦オーストラリアGP決勝を走る準備ができていなかった。同チームのドライバー、ペドロ・デ・ラ・ロサが認めた。

HRTは、2012年型車の準備が遅れたため、開幕前に2012年型車でのテストを行わないままオーストラリアGPを迎えていた。まったく走り込んでいないクルマで開幕戦に臨んではみたものの、デ・ラ・ロサとナレイン・カーティケヤンの両HRTドライバーは、予選の107%ルール(※)を突破することができずに予選落ちとなってしまい、2012年最初の決勝レースに出走することは叶わなかった。

大急ぎで仕上げられたHRTの2012年型車F112には、DRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)が搭載されていなかっただけではなく、パワーステアリングもなかったことをデ・ラ・ロサは明らかにした。

「パワーステアリングの補助がない状態でハンドルに修正を加えようとすると、とても危険な事態に陥ってしまう可能性がある。だからその問題点を解決するのは本当に重要だ」とデ・ラ・ロサは『Marca(マルカ)』紙に訴えている。

また、HRTのチーム代表ルイス・ペレス・サラは、パワーステアリングの改良をサーキットで行うのは理想的ではないと認めており、「本来はファクトリーで、研究室のような環境でなされるべき作業なのは重々承知している」とコメント。しかし同時に「だが、われわれには(サーキットで行う以外に)選択の余地がないんだ」と苦しい事情も漏らしていた。

※107%ルールとは、3回に分けて行われる予選で、1回目のセッションQ1の最速タイムが、同セッションでトップに立ったドライバーのタイムの107%以上の場合、決勝への参加が認められないという規則。

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