インディカー開幕戦の予選が24日(土)、セント・ピーターズバーグ市街地特設コースで行われ、ペンスキーのウィル・パワーがポールポジションを獲得。今年はレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングへ移籍した佐藤琢磨は、15番手となった。以下、ホンダのプレスリリース。
"サンシャイン・ステイト"と呼ばれるフロリダ州ならではのすばらしい好天の下、インディカー・シリーズの2012年シーズンがスタートしました。
予選が行われた土曜日、セント・ピーターズバーグは朝から強い日差しが照りつけ、汗ばむほどの陽気となりました。開幕戦にエントリーした26台のカラフルなインディカーは、タンパ湾沿いのダウンタウンに造られたストリートサーキットでターボサウンドを轟かせて疾走、決勝レースのスターティンググリッド獲得合戦を繰り広げました。
今年もロードレースの予選は3段階で行われ、ファイナルステージには6人のドライバーたちが進出。彼らは15分間にわたって全力疾走を続け、ウィル・パワー(Team Penske)が1分01秒3721のベストラップにより、今シーズン最初のポールポジションを獲得しました。
今年からインディカー・シリーズには新型シャシーが導入され、エンジンはHonda、シボレー、ロータスの自動車メーカー3社が供給していますが、HondaのV6ターボエンジンを搭載したマシンに乗る10人の中では、シモン・パジェノー(Schmidt Hamilton Motorsports)の予選6番手が最高位でした。03年と08年チャンピオンのスコット・ディクソンは、1分01秒7636がベストで7番手でした。彼のチームメートで、07年と、09年からの3年連続でシリーズタイトルを獲得しているダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)は、1分01秒9570が自己ベストで10番手でした。
インディカーへの参戦が今年で3年目となる佐藤琢磨は、2008年以来のフルシーズン・エントリーを行うRahal Letterman Lanigan RacingのHondaダラーラで、1分02秒6015の自己ベストをマーク。予選結果は15番手でした。昨シーズン中にポールポジションを2度獲得した佐藤は、ここセント・ピーターズバーグで5位フィニッシュを経験しており、今年もアグレッシブな戦いぶりと、上位でのフィニッシュが期待されます。
2012年シーズン最初のレースは、明日の午後12時30分にグリーンフラッグが振り降ろされ、1.8マイルのコースを100周して争われます。700馬力の新型2.2リッター・ターボエンジンによる新しい戦いの幕がいよいよ切って落とされます。今年から燃料はエタノールではなくE85とされ、燃料タンク容量はUS22ガロンからUS18.5ガロンにと減らされていますので、ピットタイミングの見極めや、ピットストップでの作業スピードなど、チームの総合力が試されるレースとなりそうです。
※予選6番手のシモン・パジェノー選手のマシンは、エンジン交換による10グリッド降格のペナルティを受けたため、決勝レースは16番手からスタートすることとなりました。
佐藤琢磨(15番手)
「プラクティスを3回走り、予選に向けてもマシンのセットアップを向上させることができました。今朝のプラクティスで、マシンのハンドリングをよくするセットアップを発見しました。しかし、予選でセカンドステージへと駒を進めることはできませんでした。それはとても悔しいと感じています。新型エンジンで戦うのは初めてなので、明日の決勝レースはとてもおもしろいものになるでしょう。我々としては、これまでの走行で集めたデータをすべて結集させて、レース用セッティングで走らせるマシンがどのようなものになるのかを検討し、それを朝のウオームアップセッションで確認したいと思います」