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メルセデスAMGの新型Fダクト、F1マレーシアGP前に関係者が協議

2012年03月21日(水)12:51 pm

ルール違反ではないかとの声もあるメルセデスAMGの新型「Fダクト」についての議論が、第2戦マレーシアGP(25日決勝)を前に加速する見込みだ。

Fダクトとは、2010年のF1で流行になった技術で、車体に作られた穴から空気を取り込み、リアウイングのすき間から放出することで、一時的にウイングの効果を弱めて最高速を向上させるシステムだった。この技術は、翌2011年から禁止されたが、今年のFダクトはドライバーが操作する必要がないためルールには違反していないとされる。

レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーとロータスのチーム代表エリック・ブーリエは、2012年の開幕戦オーストラリアGPで、予選と決勝の結果に異議を申し立てる可能性もあると警告していた。

両者はメルセデスAMGが採用しているFダクトはルールに違反だと主張しているが、結局オーストラリアGPでは抗議を行わなかった。

しかし、抗議は先延ばしされたにすぎない。ブーリエとホーナーは、F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)とメルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンを呼んで緊急の話し合いの場を持つよう調整中だ。

「われわれは、メルセデスAMGとFIAとともにテーブルを囲んで解決策を探したいと考えている」と語るブーリエのコメントをドイツ誌『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が伝えた。

それとは別に、ホーナーも「われわれは今後5日間でかなり突っ込んだ話し合いができると期待している」とブーリエと同様の考えを述べている。ホーナーの言う5日間とは、次戦マレーシアGPのフリー走行が行われる23日(金)までの期間を指す。

一方、オーストラリアGPで圧勝したマクラーレンは、メルセデスAMGのFダクトに関する議論から距離を置いている。

「私は、あのシステムがルールの範囲内だと思う」とマクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュ。これを、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』の記者はこう解説する。

「(ウィットマーシュが)こういう立場をとる理由は簡単だ。ここのところずっとマクラーレンのエンジニアが(メルセデスAMGの)コピーをしようと取り組んでいるからだ」

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