ロータスのロメ・グロジャンが、クアラルンプールのセパン・インターナショナル・サーキットで開催されるマレーシアGP(25日決勝)に向けた意気込みを語った。
Q:まず、オーストラリアの予選について聞かせてください。素晴らしい結果(グロジャンは3番手)でしたね。
グロジャン:僕の夢がかなった。(金曜日の)フリー走行はずっと路面がぬれていて、僕はこれまでこのサーキットを走った経験がなかった。路面が乾いているアルバート・パーク・サーキットは(土曜日午前に行われる)フリー走行3回目が初めてだったから、どうなるか予想もつかなかったんだ。無線で自分の順位を聞いたときは、もう信じられなかったよ!
Q:3番グリッドからスタートし、計画通りの展開とはならなかった(1周でリタイア)レースについてお聞かせください。
グロジャン:まず、スタートはうまく決まったんだ。そうしたら、マルドナード(パルトール・マルドナード/ウィリアムズ)が3周目に僕のクルマへぶつかってきて、リタイアするしかなかった。彼はブレーキをかけるのが遅すぎたように思える。マルドナードが僕の右フロントタイヤにぶつかってきたことで、ステアリングが壊れてしまったんだ。
Q:あの時、ほかにできることはなかったのでしょうか?
グロジャン:最初の数周は細心の注意を払って走るけど、ほかのドライバーたちをコントロールできるわけじゃないし、あれは避けようもなかった。僕が見たものから考えると、彼はブレーキをかけるのが遅すぎたね。ほかのクルマのスペースを作るためにグラベル(コース脇の砂利)へ乗り上げることはできないよ。僕が運転してるのは4WDじゃないんだから! 追い抜きをするときはコース上に1台分のスペースを残すものだけど、今回はそうはいかなかったんだ。
Q:クルマはいい走りをしていましたよね。次戦マレーシアでの自信につながりますか?
グロジャン:クルマの動きは本当にいいんだ。前を走るクルマのペースにずっとついていけたし、彼らを追い抜こうとチャンスをうかがっていた。ちょっと運がよければ、素晴らしい結果が出ていたと思うよ。あれほどまで頑張って強いクルマを僕たちに与えてくれたチームにはもっといい結果がついてくるべきだと思うから、今回の結果は残念だったよ。
Q:E20(2012年型車)に、何か改良や開発してほしい部分は何かありますか?
グロジャン:正直に言って、オーストラリアの週末にクルマは本当にいい動きをしていたんだよ。少しいじれるところは常にあるんだけれど、今あえて指摘するほどの大きな改良点がないんだ。うれしいことに、冬季テストを経てチームといい関係を築いた。お互いをよく理解しているし、タイムを縮められる改良点があれば、彼らがきっと見つけてくれると信じているよ。いいときも悪いときも、お互いのために努力できて、同じ方向を向いて戦えるチームに支えてもらえるのはいいことだよね。
Q:レースに臨むときはチームにある程度の緊張が走るものですが、中でもマレーシアのように気温の高いグランプリはその度合いも高いと思います。次戦マレーシアに向けてどのようなばん回策と準備を考えていますか?
グロジャン:状況を打破する手だてはいくつかあるね。まず、いつも通りにトレーニングを続けることが重要だよ、たとえどんなに眠くてもね! それに、時差と気温に体を慣らすのも大事だ。特にマレーシアは気温も湿度も高くて身体的に厳しいグランプリだから、気温に慣れるのは大事だよ。
Q:先週末のメルボルンとは異なり、クアラルンプールは以前も走った経験のあるサーキットですね。セパンの印象を聞かせてください。
グロジャン:セパンは僕の一番のお気に入りだよ。2008年のGP2アジアシリーズ(F1直下のカテゴリーGP2のアジア版)で走って、このサーキットがすごく気に入ったんだ。広くていいサーキットだし、流れるような高速コーナーがあって、走りが楽しいリズムがあるんだ。終盤のコーナーは油断できないけど、マレーシアでのレースはすべてが楽しい。
グロジャン:そりゃあ、暑さと湿度は楽しめないけど、結局のところ、それもドライバーにとってひとつの挑戦になるんだよ! 本当に楽しみだな。今季は結構いい結果を手にできると信じているから、まずはマレーシアでそんな結果を出せればいいね。