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キミ・ライコネン「いい形で開幕戦を終えることができて満足」

2012年03月20日(火)13:30 pm

2年ぶりにF1復帰を果たしたロータスのキミ・ライコネンが、開幕戦を振り返った。

Q:キミ、復帰1戦目の完走、そして7位入賞おめでとうございます。今日の開幕戦オーストラリアGP決勝でのパフォーマンスは、あなたをレースのヒーローのひとりにしたことでしょうね。

ライコネン:それはどうか分からないよ(笑)。でも今日はとてもうまくいった。昨日(予選)は少しミスをしてしまい、それが高くついてしまった。あれがなかったら、もっと簡単により上位でゴールできたかもね。それにセーフティカーの入るタイミングも、僕にとってはあまり良くなかったと思う。

ライコネン:いいスタートを切ることができたけど、第1コーナーに差し掛かった時に僕の目の前でアクシデントがあった。それに巻き込まれるのを回避するため、クルマが止まる寸前までスピードを落としてから芝生へ逃げなければならなかったんだ。そこで多少なりとも順位を落としてしまったよ。そのせいでレースがますます難しくなってしまった。僕たちに速さはあったけど、たくさんの渋滞が立ちはだかっていて、それを抜け出して行かなければならなかったんだ。

ライコネン:起こったいろいろな出来事を振り返って考えてみると、僕たちはもっといい順位で開幕戦を締めくくることができたのかもしれないね。だから今回は理想から程遠い週末になってしまった。でも、クルマは運転しやすかったし、結果として7位までばん回できたのは良かったよ。少なくとも何ポイントか獲得してオーストラリアを後にすることができるし、土曜日(17日)の予選から決勝に向けて、大きく前進することができた。

Q:2年間F1から離れていましたが、復帰してみてどのように感じましたか? 新しいタイヤやDRS(空気抵抗低減システム /可変リアウイング)といった要素が加わっていますが、新しいクルマを乗りこなすのは簡単でしたか?

ライコネン:正直言って、僕が最後にレースをやった時から全然変わっていないと思った。多少ルールの変更はあったけど、レースそのものはほとんど変わっていないよ。DSRはフリー走行や予選よりも、決勝の中での方が扱いやすいね。決勝では限られた区間でしか作動させることができないけど、そのほかのセッションではみんな少しでも早くDRSを使おうと試みている。だから、攻め過ぎたりすると簡単にミスにつながってしまうんだ。

ライコネン:クルマ自体もそれほど大きく変わっていないんじゃないかな。もちろん、2009年の最後に運転したときとは同じクルマじゃない。でも、どのチームも毎年新車は造らなくちゃいけない。だから結局、毎シーズン仕切り直しをしているようなものなんだ。タイヤもこれまでのところは問題ないし、全体的に順調だよ。

Q:レース中、チーム無線でブルーフラッグ(※)について質問していましたね。何が起こったのですか?

ライコネン:なんてことはなかったんだ。何で僕に対してブルーフラッグが掲示され続けているのかが分からなかったんだ。けど、先頭を走っているクルマと僕との間隔はまったく接近していないってことは知っていたよ! 最初は僕が追い抜いたばかりのクルマに対して掲示されていると思ったんだけど、しばらくたって消えなかったから、何でいつまでも僕に対してブルーフラッグが振られ続けているのかを知りたかったんだよ!

Q:昨日はチームメートのロメ(グロジャン)が予選で上位につけ、今日はあなたが素晴らしいパフォーマンスを見せました。これらを踏まえて、今年の新車E20にはどれ位の性能があるように感じられますか?

ライコネン:テスト期間中や昨日も言い続けていたように、クルマの感触はとてもいい。今日はほとんど渋滞に引っ掛かっていたから、それほど力を発揮することができなかった。だから、もしもっと上の順位で予選を終えられていたら、どんな結果になっていただろうね。そこは分からないけれど、クルマからはもっと速さを引き出すことができる。ただ、昨日の予選みたいな結果に陥ることを極力避けないといけないね。

Q:開幕戦が終了し、次戦マレーシアGP(25日決勝)に向けて何か考えはありますか?

ライコネン:いい形で開幕戦を終えることができて満足している。マレーシアでは自分達のパフォーマンスを上げられるよう頑張るよ。マレーシアGPのサーキットでこのクルマがどのような挙動を見せるのかは分からないけど、これまでのところどんな場所でもいい感触を得ているから、次もそうなることを願っている。

ライコネン:高温多湿でキツい挑戦になるけど、僕たちにはいいクルマがある。だから、予選で今回みたいな失敗を繰り返さない限り、表彰台を賭けて戦うことができると思う。どうなるか成り行きを見守ろう。

※ブルーフラッグとは、先頭集団のクルマが後続のクルマを周回遅れにする際、周回遅れになるクルマに対して振られる旗。この旗を振られたクルマは、後方から来るクルマに進路を譲らなければならない。

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