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小林可夢偉、最終周でジャンプアップした状況が明らかに

2012年03月19日(月)13:02 pm

F1開幕戦で6位入賞を果たした小林可夢偉(ザウバー)。レース終盤に9番手を走行し、9番手のまま最終周へ入った可夢偉だが、チェッカーフラッグを受けた時は6位だった。国際映像にも可夢偉が順位を上げるシーンは映っていなかったが、その最終周で何が起きていたのか明らかになってきた。

最終周を迎えた時点で、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)とパストール・マルドナード(ウィリアムズ)が5番手争いをしており、そのやや後方で、6番手セルジオ・ペレス(ザウバー)から12番手ダニエル・リチャルド(トロ・ロッソ)までの6台が4秒以内に収まる接近戦を繰り広げ、この中に可夢偉も含まれていた。

最終周には、マルドナードがクラッシュしているが、これが引き金となって可夢偉がいた6番手グループが大混戦になったという。TopNewsがレース終了直後の可夢偉から聞いた内容や、可夢偉ら関連したドライバーが国内外のメディアへ語っている内容を総合すると、次のような状態になっていたようだ。

マルドナードのクラッシュによって、コース上にマルドナード車のパーツが散乱。パーツを踏んでしまうことを避けるためにペレスが減速し、各車の間隔が一気に縮まる。次のコーナーでペレスがミスをしたため、ロズベルグがペレスを抜いたが、ペレスとロズベルグが接触し、ロズベルグがパンク。そのため、ペレスとロズベルグはその次のシケインを通過できず、ショートカットしてしまい、通常の走行ラインを走った可夢偉がこのグループの先頭に立った。

実際に可夢偉もレース後、「抜きに行ったというか、(ペレスとロズベルグが)スローダウンしたところを抜きました」と話してくれた。

いずれにしろ、これによって可夢偉は6位入賞を果たし、ペレスも8位入賞。開幕戦で2台そろっての入賞を果たしたザウバーは、チームランキングで3番手につけることに成功した。

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