メルボルンのアルバート・パーク・サーキットで行われたF1開幕戦オーストラリアGPで、ザウバーでは小林可夢偉が6位、セルジオ・ペレスが8位に入り、2台そろっての入賞を果たした。チーム代表のペーター・ザウバーと、トラックエンジニアリング責任者のジャンパオロ・ダラーラがレースを振り返った。
ペーター・ザウバー
「ドライバーは2人とも素晴らしいレースを展開してくれた。特にペレスは、最後尾からスタートしたというのに8位に入ってくれた。しかし、これは速いクルマがあってこその結果だ。予選では苦労したが、レースで戦って取り戻せたのでうれしく思っているよ。サーキットにいるチーム、そしてヒンウィル(チーム本拠地)にいる、素晴らしいクルマを設計してくれた皆に感謝したい。今シーズンには期待しているし、今日はいい結果を残せたと思っている」
ジャンパオロ・ダラーラ
「甘さの中にほろ苦さがにじむ週末だった。予選は残念だったが、レースではわれわれの実力を示せたと思っている。2台とも渋滞につかまったことから、タイヤの一番いいところを使うことができず、作戦を変更せざるを得なかったため、今日はこれ以上の結果を望めたかどうか分からない」
「最後尾スタートとなったペレスには柔軟な作戦を考えていた。レース前は1回ピットストップ作戦がうまく機能するか不安だったが、ポイント獲得のチャンスが生まれるのはその作戦しかなかった。ペレスは素晴らしい仕事をして、長い時間タイヤを温存して走ってくれた。レース終盤に向けて、自分よりも新しいタイヤを履いているドライバーたちに引けをとらない走りをするペレスに感銘を受けたよ」
「可夢偉には“通常の”作戦を用意していた。可夢偉はレース序盤、渋滞に悩まされたが、最終的にポイントを取れたのは素晴らしい結果だ。予選での走りに改善が必要なことは明らかだが、ここで重要なのは、われわれにはいいクルマあるという事実だ」