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フェラーリ、今季はリザーブドライバーなし

フェラーリは、レースドライバーが何らかの事情でレースに出られないとき、代わりに出走する控えのドライバー、リザーブドライバーを今季は採用しないと発表した。

昨年フェラーリのリザーブドライバーを務めたのはジュール・ビアンキ。しかしビアンキは今シーズン、フォース・インディアのリザーブドライバーを担当し、フリー走行1回目に出走することになった。

なお現在フェラーリにはダビデ・リゴン、ジャンカルロ・フィジケラ、マルク・ジュネらがテストドライバーとして登録されてはいるものの、レースドライバーであるフェリペ・マッサとフェルナンド・アロンソが何らかの形でレースに出場不可能となったときには、「彼らではなく、パドック周辺にいるほかのドライバーを採用するだろう」とフェラーリの広報はドイツ誌『Auto Motor und Sport（アウト・モートア・ウント・シュポルト）』に対して明かし、こう続けた。

「昨年、モナコGPでの負傷により、ザウバーのセルジオ・ペレスが次戦のカナダGP欠場を余儀なくされた際、マクラーレンのリザーブドライバーであったペドロ・デ・ラ・ロサが代役を務めたようにね」

2011年シーズン終了後トロ・ロッソを解雇され、今シーズンは『BBC』で解説を担当するハイメ・アルグエルスアリも、その候補として挙げられるだろう。

メルセデスAMGもまた、2012年シーズンにリザーブドライバーを採用することはないようだ。

メルセデス・ベンツのモータースポーツ責任者であるノルベルト・ハウグもこう言っている。「テスト制限がある中で、経験豊富なテストドライバーをフルタイムで雇ってお金を払うのは、あまり意味のあることではないだろう」