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F1オーストラリアGP、2チームが予選落ちの危機

2012年03月17日(土)14:48 pm

18日(日)のオーストラリアGP本番を控え、2チームが決勝に駒を進めないかもしれない。

「とにかくレースに出られるかどうかだよね」と『Frankfurter Allgemeine Zeitung(フランクフルター・アルゲマイネ・ ツァイトゥング)』紙に語るのは、マルシャのティモ・グロックだ。

マルシャとHRTがQ1で直面しているのは、予選107%ルール。予選Q1でトップから107%のタイムを記録しない限り、決勝への出場が認められない。

これに加え、ピレリタイヤがさらにハードルを高くしている。硬い方のコンパウンドが昨年比で軟らかくなっているのだ。すなわち、たとえ遅いチームがソフト側を履いたとしても、ハード側の最速チームとの差はつきにくくなるわけだ。

もっと悪いことに、予選スペシャリストのセバスチャン・ベッテル擁するレッドブルがオーストラリアに新パーツを持ち込んでいるため、予選ではさらにタイムが伸びそうである。

「それが真実なら、予選は僕らにとって試練だね。そもそも僕らは事前テストでまったく走れていない。予選突破はほとんど不可能に近いよ」と、グロック。

HRTは、もっと分が悪い。特にペドロ・デ・ラ・ロサは、コスワース・エンジン搭載のマシンが組み上げられるあいだ、まったくの手持ちぶさただった。

心境をきかれたデ・ラ・ロサは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌にこう答えている。「ニッコリ笑って我慢の子だね。今年は、もっと中期的な視野に立たなければならない。チームは新しくなったばかりだ」

「マシンを走らせるだけじゃない。今後数カ月にわたって、チームはマドリードに全面移転するんだ。今はまだ、運営がマドリードやバルセロナ、ミュンヘンに分散している」

元ミナルディのドライバーでHRTの新しいチーム代表、ルイス・ペレス・サラも、オーストラリアGPの予選が高い壁であることを認めている。

「ここまで来るまで、非常にキツかった。メルボルンに来られただけで御の字だよ」とサラは語り、107%ルールについて次のように加えた。

「かなり厳しいだろう。今は、マシンのスピードまで考えが及ばないよ。明日(のフリー走行に)できるだけ良い形で出走するよう、必要な作業を完遂するのみだ」

来週末の第2戦マレーシアGPも状況は同じだ。

「チームには少しリラックスしてもらいたいけど、どうかな。そうできるのがマレーシアか、あるいは上海になるかは、神のみぞ知るだ」

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