これまで、デビッドとスティーブのロバートソン親子が、ライコネンのマネジメントを担当してきた。しかし、スティーブがライコネンの故郷フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙へ語ったところによると、ライコネンがF1復帰に際して接触したウィリアムズ、そして最終的に復帰チームとなったロータスとの交渉など、ライコネンが必要とした時にだけマネジャー業務を行うようになっているとのことだ。
「2009年の後半に、われわれの関係に終わりが来ていたんだ」
2009年は、フェラーリがライコネンの契約を破棄してフェルナンド・アロンソの加入を決めたときであり、その後ライコネンは世界ラリー選手権(WRC)に参戦した。
「われわれがラリーのファンだった、というのは正直なところではない。F1を隅から隅まで知っているわれわれにとって、ラリーは別世界だった」
「キミがF1に戻りたいと願ったとき、契約締結のためにキミがわれわれに助けを求めた。その数ヵ月後、キミは望むものを手にしたんだ」とスティーブは話している。
しかしスティーブは、すでにライコネンのキャリアを全面的にサポートしていくような立場ではないと明かし、こう続けた。
「キミが11歳か、12歳だったころから私は彼を知っていて、彼は私たちにとってとても近しい存在になった。助けを求められればいつだって助けに行くことをキミも分かっている」
「キミが本当に望む場所(F1)に戻りたいと言ったとき、私はうれしかったよ。キミのモチベーションを疑問視するなんて、バカげている」
「キミがF1に戻りたがった理由はただひとつだ。またF1でレースがしたいというやる気に満ちているからさ」
「キミを獲得したことで、ロータスが成功を望んでいることがはっきりした。キミとロメ・グロジャンはいいコンビだと思うよ」
「ロータスはドライバーを変えることで、チームが昨年の結果に満足しておらず、トップチームに返り咲きたいと願っていることを示せたんだ」