ラリーレース中の事故から生還し、レース復帰を目指しているロバート・クビサが再びコースに戻ったとイタリアで報じられている。
2011年シーズン開幕直前に参加したラリーで、ガードレールが車体を貫通する事故に遭って重傷を負ったクビサだが、回復に専念する時期がようやく終わり、シュコダ・ファビアのラリーカーをテストしたことが伝えられていた。
『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が報じたところによると、今回クビサはトスカーナのモンテカティーニ・テルメにあるサーキットでカートに乗ったようだ。
クビサが所属していたルノー(現ロータス)でかつてマネジングディレクターを務めていたフラビオ・ブリアトーレは、F1復帰を急いではいけないとクビサにアドバイスを送っている。
「(事故のあと)何度かクビサと会って、復帰を急いではいけないと話したよ。才能は失われることはないが、まずは自分の健康を大事にするべきだ、そこに専念しろとね」
イタリアの『Sky sports 24(スカイ・スポーツ24)』にそう語ったブリアトーレは、1990年にヘリコプター事故で腕を切断する大ケガを負ったベネトンのドライバー、アレッサンドロ・ナニーニを引き合いにこう続けた。
「復帰を急いだナニーニの末路は誰もが知っているだろう」
「クビサは成功すると思うが、復帰は2年計画で考えるべきだ。100%の状態でなければF1では通用しない」