ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)は、2012年の表彰台争いにフォース・インディアがからんでくるだろうとの意見を一蹴した。
レッドブル、マクラーレン、メルセデスAMGというトップ集団の後ろに、フェラーリやトロ・ロッソ、ザウバー、フォース・インディアといった実力的にかなり拮抗(きっこう)した中位グループが続いているのが現在の勢力図だとされている。
F1デビューを果たした2010年シーズン終了後、ウィリアムズから放出されたヒュルケンベルグは、今シーズンにフォース・インディアからF1に復帰を果たす。
今季の目標は何か、とのドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』の問いに対して、ヒュルベルグはこう答えた。
「2010年はあまり良くなかったから、まずはF1界で身を立てることを考えないとね」
「少しでもポイントを獲得できれば、すごいことだよ」
しかし専門家たちの中には、2010年のブラジルGPでポールポジションを獲得したヒュルケンベルグだけではなく、チームメートでありその才能を高く評価されているポール・ディ・レスタも表彰台を狙えると推測する者もいる。
「そんな風になったら良いね」
「でも、それ(自分とチームメートが共に表彰台に上ること)は現在の目標ではない。もちろんそれを実現させるため、できることは全部やるつもりだ」とヒュルケンベルグは語る。
その一方でヒュルケンベルグは、現状のフォース・インディアがトップ集団に挑戦できる状態にはないとも認めている。
「やはりレッドブルが頭一つ抜け出ている。マクラーレンがそれに肉薄しているけどね。フェラーリに関してはまだ何とも言えない。メルセデスAMGも全容がよくわからないため、判断するのは難しいよ」
「ベッテル(セバスチャン・ベッテル/レッドブル)が王座から陥落するかもしれない。いずれにしても、彼を倒さなくてはいけないことは明らかだ」