ロータスのキミ・ライコネンが、メルボルンのアルバート・パーク・サーキットで開催されるオーストラリアGP(18日決勝)に向けた意気込みを語った。
Q:ロータスF1チームからF1へ復帰した目的は?
ライコネン:できる限りのことをやってみたいと思っているし、どこまでやれるか見てみたいんだ。オーストラリアでの開幕戦に関しては、大きな問題や失敗のない、よい週末にしたいと思っている。(予選で)グリッドのどの位置につけるかは分からないけれど、それは誰にも分からないことだ。
ライコネン:テストでは全員がとても接近したラップタイムになっていた。みんながどれほどの燃料を積んでいたか分からないし、それによってかなりの違いが出る。メルボルンでフリー走行を行った後では少し見えてきて、予選が終わったときには、自分たちがどの位置にいるかということがはっきりするだろうね。
Q:テストでずっと一緒に働いてきましたが、チームについては今どう思っていますか?
ライコネン:チームにはとても満足している。まだいろんなことを学んでいるところだけど、すべてのことがスムーズに動いているし、何も問題はない。だから、シーズン開幕に向けていい形が整っているよ。
Q:テストは一時中断されました。そしてあなたは2シーズンぶりの復帰となります。どれくらい準備ができたと感じていますか?
ライコネン:いつものことだけど、準備の日数は多ければ多いだけいいよ。でも、これが僕たちの置かれている状況だし、それに対応しなくてはいけない。ヘレスで行われた最初のテストで僕たちはかなりいい走行ができ、クルマにも大きな信頼性の問題はなかった。これはよいことだ。
ライコネン:バルセロナでの2度目のテストでひとつ問題を抱えただけ。それはすでに解決されたし、それが再び問題となることはない。僕たちはすべての事を満足できるレベルにして、正しいタイミングで正しいボタンを押すようにしなくてはならない。多分あともう2、3日あれば何も問題はなかっただろう。でも、僕はいざというときにはうまくやれるという大きな自信を持っているよ。
Q:新しいチームや、新しいルール、新しいクルマに関して学ぶことは多かったですか?
ライコネン:レースをすることに変わりはないし、変わったことよりも以前と同じことのほうが多いよ。DRS(空気抵抗削減システム/可変リアウイング)とKERS(運動エネルギー回生システム)について言えば、ただボタンを押すだけのことだ。
ライコネン:テストではときどき押すのが遅すぎたり早すぎたりしたけど、それによってものすごく変わってしまうわけじゃない。ピットストップは以前よりも少し短くなった。でも、まったく変わってしまったことなんて何もないんだ。クルマを止めて、そしてまた出てゆくだけさ。
Q:オーストラリアGPの予選では何番手くらいになりたいと思っていますか?
ライコネン:最後尾になるかもしれないし、ポールを取れるかもしれない。オーストラリアに着いてから、どうなるか見てみたいね。
Q:チームメートのロメ・グロジャンについてどのように考えていますか?
ライコネン:彼はいいヤツだよ。以前は彼のことを知らなかった。何度か一緒のレースで戦ったけれど、実際に話したことはなかったんだ。彼は僕よりも少しだけ若いけど、彼にとってもF1でレースをするのは久しぶりのことだから、どうなるか見守りたいね。彼はうまくやると思うし、彼と一緒に働けるのはいいことだよ。
Q:再びF1でレースをすることをどれだけ楽しみにしていますか?
ライコネン:誰もがレースをしたいと思っている。もしテストドライバーに聞けば、みんなレースをしたいと答えるよ。レースをすることはみんなが望んでいることだ。レースよりもテストのほうが面白いなんていう人はいないと思う。もちろん、僕が最後にいたときに比べると、追い抜きに関して少しレースのやり方が変わったと思う。でも全く違うスポーツになったわけじゃない。ワクワクするようなものになるだろうし、タイヤの性能を最高に引き出せた者が上位にくるんじゃないかと思うよ。
Q:今シーズンにおいて、個人的に目標を定めていますか?
ライコネン:いや、定めていない。最初の何レースかの結果を見て、それからどうすべきかを考えたい。できる限りベストを尽くし、クルマの性能を最大に引き出したいね。
Q:あなたはかつてオーストラリアで何度かいいレースをしています。そのオーストラリアで開幕を迎えるのはいいことですか?
ライコネン:オーストラリアはいいところだよ。ヨーロッパからは遠いけれどね。サーキット自体はF1レースの中で一番難しいところではない。アルバート・パークで初めて走ったときにはポイントを取れたし、何度か表彰台に上った。2007年には優勝もできてとてもうれしかったよ。サーキットは少しも変わっていないから、どう走ればいいか分かっているので自信があるよ。
Q:E20(ロータスの2012年型車)はアルバート・パークに合っていると思いますか?
ライコネン:(アルバート・パークでは)加速のいいクルマが必要になる。テストの結果を見ればE20がよい加速力を持っているのは確かだから、僕たちに味方してくれるだろう。コーナーへ進入するときの速さやブレーキングでの安定性も必要だけれど、これらの部分についてもクルマはいい感じだから、僕たちは有利だと思う。
ライコネン:サーキットは最初少し滑りやすいだろうし、メルボルンの天候はいつもとても暖かいとは限らない。メルボルンの天候がちょっと難しいものであるのは確かだ。これが最初のレースだから、ほかのチームと比べてどうかということは分からない。
ライコネン:エンジニアたちは、ずっとシミュレーションをして、テストデータを分析してきた。だからアルバート・パークでクルマがどういう動きをするかというイメージは持っている。でも、本当のところは実際にサーキットを走ってみないと分からない。サーキットで走る前には何とも言えないけれど、僕たちは十分に速いと思っているし、そうなることを願っている。