フェラーリ首脳らが2012年シーズン序盤の表彰台争いをあきらめる発言をしたことについて、フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモーロが口を開いた。
冬季テストを通じて思うような走りができていないことや、ドライバーであるフェリペ・マッサの解雇説などの影響から、チームがドライバーへの取材をシャットアウトしているフェラーリ。そんな中、ドライバーのフェルナンド・アロンソはフェラーリがシーズン序盤に「苦しむ」だろうと予想し、チームは「複雑」な2012年型車をもっと深く理解するべきだと話していた。
このアロンソの発言に危機感を表したのは、フェラーリのカリスマ会長であるモンテゼモーロだ。
「シーズン序盤にフェラーリが苦しむなんて、それが事実ではないことを願うよ。アロンソはいつも客観的な意見を言うけれどね」
「何を変えるべきなのか知りたいと思うし、何よりもどうすれば必要な変更ができるのかを知りたい」とモンテゼモーロはジュネーブ・モーターショーで語っている。
『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』によると、モンテゼモーロはさらに現行の規約についても、次のように批判したようだ。
「こんなF1は気に入らない。空力が90%を占めていて、市販車に流用できるモノといえばKERS(運動エネルギー回生システム/ブレーキング時のエネルギーをためて加速する装置)くらいなんだ」