バレンシア地方自治政府首相のアルベルト・ファブラがこのほどスペイン有数の港町であり、ヨーロッパGPの開催地であるバレンシアが、今後バルセロナと1年おきにF1グランプリを交互開催する可能性があることを認めている。
スペインの経済恐慌が悪化の一途をたどる中、バルセロナのカタルーニャ・サーキットでスペインGPを開催する主催者が、ヨーロッパGPの開催地であるバレンシアに対し、毎年開催ではなく1年おきにひとつのグランプリを交互開催するというドイツ方式を採用することを申し出ていた。
しかし、バレンシアはその最初の申し出については断っている。だが、その話し合いが再び行われていることを今週になってバレンシアの高官が認めている。
ファブラ首相も5日(月)に通信社『EFE』に対し、バルセロナとの交互開催は“代替案のひとつである”と認めている。
ファブラ首相はその合意はまだ得られていないとし、その理由について今後数週のうちにF1最高責任者であるバーニー・エクレストンと詰めなくてはならないからだと次のように述べている。
「まだ交渉の段階だ。エクレストンとともに申し出を待っているところだよ」