メルセデスAMGは、現在所属するミハエル・シューマッハの後任として、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)の獲得を検討している。
こう報じたのはドイツ紙『Bild(ビルト)』。シューマッハとメルセデスAMGの契約は、今季限りとなっており、先日にはメルセデスAMGがシューマッハに契約延長のオファーを出したと報じられた。しかしチーム側は、シューマッハとの契約延長を希望していると認めつつ、オファーについては否定していた。
『Bild(ビルト)』によると、もしシューマッハが今季限りで引退した場合、シューマッハの後任としてメルセデスAMGは、今年でマクラーレンとの契約が切れるハミルトンを検討しているという。
マクラーレンとメルセデスは数年前まで資本提携するほどの密接な関係を築いており、ハミルトンはそのマクラーレンが幼少時代から育成してきたドライバーだ。そのため、メルセデスとハミルトンはお互いをよく知っているとも言える。
ハミルトン獲得の可能性について、メルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグは、次のように語った。
「もしわれわれに2つ目の選択肢があるのなら、それについて公の場で語るべきではないだろう」
「ミハエルと話すまで、そんなことは話題にならない」
ハミルトンは、マクラーレンで2008年のF1チャンピオンになっているが、その後はタイトルを獲得できておらず、もし今年もタイトルを獲得できなかった場合、移籍を検討するとのうわさもある。F1最高権威のバーニー・エクレストンも、移籍の可能性があると考えており、次のように語った。
「もし今年のパフォーマンスが悪ければ、彼は移籍を検討するだろう。チーム側も、彼を移籍させるよう検討するかもしれない」
だが『Bild(ビルト)』が行ったアンケートによると、シューマッハの母国ドイツでは50%以上のファンが、ドイツ出身のティモ・グロック(マルシャ)をシューマッハの後任に希望しているようだ。ハミルトンを希望すると回答したファンは、わずか3.9%だった。
また、メルセデスAMGのスポークスマンは今回のうわさについて、『Sport1(シュポルト1)』へこうコメントしている。
「すべて単なる憶測に過ぎない。どのドライバーとも交渉は行っておらず、適切なタイミングでミハエルと話をするだけだ」
「今は、シーズン開幕に向けて集中している」