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F1開幕前から各チームが激しい開発競争

2012年03月05日(月)18:53 pm

2012年シーズンのF1レースはまだ1周も走っていないが、すでに激しい開発競争が始まっている。

18日(日)に行われる開幕戦オーストラリアGPを前にバルセロナで行われた最後の冬季テストで、レッドブルとマクラーレンが発表されたばかりの新車に大幅な改良を施したのだ。

レッドブルの新車RB8の大きな変更点は、ザウバーのクルマを模した排気系統で、これはレッドブルの設計担当であるエイドリアン・ニューイがザウバーの排気系統に「感銘」を受けて変更されたものであると言われている。

『Guardian(ガーディアン)』によると、『BBC』の技術アナリストであるゲイリー・アンダーソンが「事実上、レッドブルのクルマは全く新しくなった」と語っているようだ。

レッドブルが大幅な変更を行うのと同時に、マクラーレンもこっそりと、しかし大幅にクルマを変更していたとドイツ誌『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が報じた。

「マクラーレンがクルマを半分作り変えたのは見たかい?」とフォース・インディアの技術責任者を務めるアンドリュー・グリーンは話している。

マクラーレンの新車MP4-27に施された変更は、フロントウイングにメルセデスAMGに似たWダクトを取り付けた点だ。メルセデスAMGは、ノーズ先端から空気を取り入れ、フロントウイング両端付近から排出することで、コーナリング中の挙動を安定させているとみられ、これがWダクトと呼ばれている。

「今回の変更で大きく前進した。思った以上の成果が出たよ」とマクラーレンのドライバーであるジェンソン・バトンもその効果に満足げだ。

テスト終了後のさらなる開発にも注目が集まる開幕戦オーストラリアGPは、16日(金)現地時間12時30分(日本時間10時30分)に1回目のフリー走行開始。決勝は18日(日)現地時間17時(日本時間15時)にスタートする。

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