NEXT...F1開催スケジュール

ピレリ、F1テストで約50,000kmを走行

2012年03月05日(月)17:22 pm

バルセロナのカタルーニャ・サーキットで4日(日)、シーズン前のF1合同テストが終了。このテストでは、雨用のインターミディエイトタイヤとウェットタイヤもテストされた。また、12日間におよぶシーズン前テストを通じて、ピレリタイヤの総走行距離は約50,000kmに達している。以下、ピレリジャパンのプレスリリース。

2012年3月4日、バルセロナ
本日、バルセロナでのシーズン前最終テストが終了しました。2週間後に迫った開幕戦への準備として、テストの重点は、明確にタイヤ戦略に置かれていました。これまで行われた3回のテストにおける総走行距離は、約50,000kmに及びます。

シーズン開幕直前、チームは、ヘレスとバルセロナで行われた12日間のテストを通して、最新のF1レギュレーションに対応して設計された、ピレリの2012年型コンパウンドの全種類を使用して、総走行距離48,987kmのテストを完了しました。今回のバルセロナでのテスト3日目に雨が降ったため、Cinturatoグリーン・インターミディエイトタイヤとCinturatoブルー・フルウェットタイヤが初めてテストの機会を得ました。

先週の4日間テストの開催地でもあるバルセロナにおいて、チームによる総走行距離は16,775km、総周回数は3674周になります。最速タイムは、最終日にロータスのキミ・ライコネンがP Zeroイエロー・ソフトタイヤで記録した1分22秒030でした。

このタイムは、前回のバルセロナテストの最速タイムを0.3秒上回るものです。テスト期間中、いくつかの異なる要素が評価されるため、単純な比較はできませんが、バルセロナの最後の4日間における重点は、明確にレース準備に置かれていました。

レース準備の鍵となる点は、新型マシンに装着された最新のP Zeroタイヤの動作を完全に理解することです。レース戦略については、タイヤに優しいマシンは、決定的なアドバンテージを与える、より多くの柔軟性を持つことになります。バルセロナでのテスト後、マシンはオーストラリアへ直行するため、各チームは、特に午後の暖かく安定した条件の下、ロングランとレースシミュレーションに専念しました。また、各チームは、時に勝敗を左右する、ピットストップ練習にも取り組んでいました。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント
「バルセロナでの最終テストにおいて、各チームとわれわれは、開幕戦のためにできるだけ多くの情報を収集することに専念しました。4日間に渡って、主にP Zeroイエロー・ソフトとP Zeroホワイト・ミディアムの両コンパウンドに集中したロングランとレースシミュレーションが見られました。そして、やっと雨天用タイヤのテスト機会が得られたことも良かったと思います」

「各チームは、われわれの2012年型タイヤについて、急速に知識を広げ、その知識に磨きをかけていました。フルタンク、軽量タンクの両条件の下で、レースシミュレーションを通して、タイヤの耐久性を検証していました。この点は、オーストラリアにおける戦略の鍵となるでしょう」

「われわれが得たフィードバックは、非常にポジティブです。ドライバーたちは、昨年から改善された新型タイヤのグリップに好感を持っていますし、より直線的で予測可能性が高まったタイヤ動作に満足しています。しかし、どれだけテストしても実際のレースに代わるものはありません。オーストラリアでの実戦を楽しみにしています」

テストで見られたこと:
* ロータスのロメ・グロジャンとキミ・ライコネンのみが、最速タイムを2日に渡って記録。ほかの最速タイムは、すべて異なるドライバーたち(シューマッハ、ロズベルグ、アロンソ、ベッテル、ヒュルケンベルグ、マルドナード、小林、ペレス)によって記録されている。

* P Zeroイエロー・ソフトタイヤが、4日間を通しての最速タイムを記録。P Zeroホワイト・ミディアムタイヤとともに、このタイヤはオーストラリアでの開幕戦で選択されている。

* バルセロナで最多ラップを走行したのは、257周(距離に換算すると1196km)を走行したニコ・ロズベルグ

* ヘレスとバルセロナの両テストで最多ラップを走行したのもロズベルグ。合計2996kmを走行。
最少ラップ走行ドライバーは、フォース・インディアのジュール・ビアンキ。合計213kmを走行。

* 公式テスト日に加えて、各チームには、100kmの速度制限がある撮影日が許可されている。
ピレリは、レース仕様と異なり、高速用に設計されていないデモ用タイヤを撮影日用に供給。

テストで見られた数値:
* バルセロナに持ち込まれたタイヤ総数:360セット(1440本)
- スーパーソフトタイヤ:38セット
- ソフトタイヤ:94セット
- ミディアムタイヤ:114セット
- ハードタイヤ:69セット
- インターミディエイトタイヤ:31セット
- フルウェットタイヤ:14セット

* 使用タイヤ総数:301セット
- スーパーソフトタイヤ:22セット
- ソフトタイヤ:100セット
- ミディアムタイヤ:111セット
- ハードタイヤ:58セット
- インターミディエイトタイヤ:6セット
- フルウェットタイヤ:4セット

* 最長走行
ハードタイヤ:27周
ミディアムタイヤ:21周
ソフトタイヤ:18周
スーパーソフトタイヤ:7周

* 4日間を通じた最高/最低気温
23℃/7℃

* 4日間を通じた最高/最低路面温度
30℃/7℃

タイヤサマリー(トップ3タイムと使用タイヤ):
Day 1
1. グロジャン 1分23秒252 ソフト
2. バトン 1分23秒510 ソフト
3. ペレス 1分23秒820 ミディアム

Day 2
1. グロジャン 1分22秒614 ソフト
2. ベルニュ 1分23秒126 ソフト
3. ベッテル 1分23秒361 ミディアム

Day 3
1. ペレス 1分22秒094 ソフト
2. バトン 1分22秒103 ソフト
3. リチャルド 1分22秒155 スーパーソフト

Day 4
1. ライコネン 1分22秒030 ソフト
2. アロンソ 1分22秒250 ソフト
3. セナ 1分22秒296 ソフト
タイヤはすべて新品を使用

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック