バルセロナのカタルーニャ・サーキットで3日(土)、今季F1の開幕前に最後となるテストの3日目が行われ、セルジオ・ペレス(ザウバー)がトップタイムを記録した。
各メディアの報道によると、ペレスは午前中にトップタイムを記録。『Autosport(オートスポーツ)』はこの時ペレスが、4種類あるドライタイヤのうち、2番目に軟らかいソフトタイヤを装着していたと伝えている。その後、午後になってもペレスのタイムが更新されることはなく、ペレスがトップでセッションは終了した。ザウバーでは、小林可夢偉が最終日となる4日の走行を担当する。
2番手はマクラーレンのジェンソン・バトン。この日の周回数がわずか44周だったバトンは、ソフトタイヤよりも1段階硬いミディアムタイヤで主に走行し、搭載燃料を少なくしてタイムを更新したが、ペレスのタイムには届かなかった。
トロ・ロッソのダニエル・リチャルドが3番手。リチャルドはこの日の参加ドライバーで最多となる131周を周回しながら、ベストタイムではペレスからコンマ1秒以下の差になっている。
4番手はフェリペ・マッサ(フェラーリ)。マッサも多くの周回を走り込み、雨が降ったセッション終盤には2種類ある雨用タイヤのうち、水量が少ない時用のインターミディエイトタイヤで走行していた。
5番手はポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、6番手にはブルーノ・セナ(ウィリアムズ)が入っている。そして、7番手にはケーターハムのヘイキ・コバライネンが入った。
8番手はレッドブルのマーク・ウェバー。レッドブルはこの日、大量の新パーツを投入しており、ウェバーは短い走行を繰り返しながら、新パーツの確認を行っていた。レッドブルは排気管のレイアウトやフロントウイング、コークボトルと呼ばれる、車体後部の絞り込んだ部分を一新したようだ。
ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が9番手。最下位となる10番手はキミ・ライコネン(ロータス)。ライコネンは43周しか走行していないが、ステアリングにトラブルが発生していたためだと『Autosport(オートスポーツ)』は伝えている。
4日には、開幕前に最後となるテストの最終日が行われる。その後、18日(日)に決勝が行われるオーストラリアGPで2012年のF1がいよいよ開幕する。