先週にシャシーの問題が発覚してわずか数周を走ったのみでテストを中止したロータスが、1日(木)からバルセロナでテストを再開させる。
ロータスは先週、バルセロナのカタルーニャ・サーキットで行われたF1開幕前の合同テストに参加。しかし、走行開始からわずか数周でドライバーのロメ・グロジャンが車体の異常を感じたために走行を中断した。その後の調査で、シャシーに問題があり、対策が必要であると判明したため、そのままロータスはテストを中止していた。
ロータスが抱えた問題について、各メディアはフロントサスペンションの取り付けが原因だったのではないかと報じていたが、ロータスの技術責任者ジェームス・アリソンが29日(水)、この報道が事実であったことを認めた。
アリソンによると、1日から始まる開幕前の最終テストに間に合わせるため、ロータスのファクトリーでは1週間でサスペンションの再設計を行うなど、対策に追われたという。
「非常に中身の濃い数日間だったよ。だが、全員が素晴らしい形でそれぞれの仕事をやり遂げてくれた」
「新パーツを設計し、製造して、それをシャシーに取り付けたのだ。その後、必要なテストにも合格し、シャシーは無事にスペインへ向かったよ」
一部には、ロータスがカーボン素材に関する革新的な技術を利用して軽量化を試みたことが、今回のトラブルにつながったとの報道もある。そのため、対策を施したことによる重量増加も懸念されるが、アリソンによると対策で増加したのは1kgのみであるようだ。
「これによるハンドリングやパフォーマンスへの大きな影響はない」とアリソンは語った。