F1の統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が全チームに義務付けている、衝突時の安全性を確認するためのクラッシュテストでHRTはついに承認を得ることができた。これでHRTも2012年シーズンのスタート地点に立つ準備が整ったようだ。
先日、HRTのドライバーであるペドロ・デ・ラ・ロサが明かしたように、HRTは車体先端部のノーズとその取付け部分に段差を設けた“ステップノーズ”を採用している。しかし、新車はなかなかクラッシュテストで承認を得ることができず、頭を抱えていた。今シーズンから採用された新しいルールでは、クラッシュテストを合格していないクルマはテストですら走らせることが禁じられている。そのため、へレスでの合同テストでは昨年型のクルマを走らせていたが、先日行われたバルセロナでの合同テストは欠席した。
だが『AS(アス)』紙のマニュエル・フランコ記者によると、ようやくHRTもクラッシュテストで承認を得ることができたという。これでHRTもバルセロナで3月1日(木)から行われる最後のシーズン前合同テストで新車を走らせることができる。だが、フランコはHRTがそのテスト期間中のどこのタイミングで新車を発表するかは定かではないとしている。ただ、新車のサーキットデビューはデ・ラ・ロサの手によって行われる可能性が高いと見られている。
「彼(デ・ラ・ロサ)とチームメートのナレイン・カーティケヤンの両ドライバーがバルセロナに姿を現すだろう」と同記者は付け加えた。