レッドブルとマクラーレンが優勢でフェラーリは苦境？
スペインのヘレスで行われた冬季テストでは心配になるような走りを見せていたマクラーレンだが、今週バルセロナに場所を移して行われているテストの現場では、ガレージで満足げな顔が見られている。
「昨年のこの時期に比べると、ずっといい位置につけている。それに、2週間前のヘレスのときよりもいい」
「たくさん発見があったよ。クルマのバランスはずっとよくなっているね。去年よりも基礎力が高いと言えるよ」そう話すのは、22日（水）に新車MP4-27を走らせたルイス・ハミルトン（マクラーレン）だ。
ハミルトンの母国イギリスの紙『Mirror（ミラー）』紙によれば、チームメートであるジェンソン・バトンもハミルトンと同意見のようだ。
「今年は言い訳をしないよ。すべて僕たちの手の中さ」
「狙い通りだよ。ほかのチームよりも1.5秒速いとは言わないけれど、僕たちが遅いとも言わない」とバトンは語っている。
一方、2年連続王者であるレッドブルのセバスチャン・ベッテルは『Telegraph（テレグラフ）』紙に、マクラーレンは「シーズン開幕早々から強い」だろうとの考えを明かしている。
また、メルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンも「レッドブルのクルマは今年も強いだろう、マクラーレンも同様だ」と、『Auto Motor und Sport（アウト・モートア・ウント・シュポルト）』誌に語りつつ、こう加えた。
「フェラーリは少し難しい状況にあるようだ」
レッドブルの控えドライバーとなり、22日（水）はコース脇からテストを見守ったセバスチャン・ブエミは、フェルナンド・アロンソ（フェラーリ）が2012年型車F2012の操作性に苦労しているようだと話している。
実際にアロンソ自身も「今日の僕たちは最速ではなかった。けれど、一番遅いわけでもなかった」とコメントし、次のように続けた。
「今のところ、僕たちが望むような位置やオーストラリアで立ちたいと思い描いている位置に僕たちはいないけれど、前向きに考えていくよ」
