バーレーンGPの主催者が2012年の開幕戦からはずされたのは残念だったと認めている。
昨年に発生した情勢不安のため、開幕前に予定されていたテストと開幕戦に予定されていたレースがキャンセルとなったバーレーンだが、今年も開幕戦として開催されることが暫定的に予定されていた。
しかし、最終的に確定されたカレンダーでは、オーストラリア、マレーシア、中国に続く第4戦として4月22日にバーレーンGPが組み込まれている。
この変更については、F1最高権威者のバーニー・エクレストンがバーレーン国内における「不確実な政治的様相に対するチーム側の不安に応えたものだ」と語ったことが伝えられていた。
今週、チケットが発売されるにあたり、バーレーンGPを開催するバーレーン・インターナショナル・サーキットの最高責任者であるシェイク・サルマン・ビン・イーサ・アル・ハリファが、今年のF1開幕戦がオーストラリアGPになったのは残念だと『The National(ナショナル)』紙へ語っている。
「F1のシーズン開幕は(ヨーロッパと)時差がないところで始めることに意味があると私は思っている。われわれはグランプリのためにヨーロッパで多くの支援をしている。なのに開幕はオーストラリアだ。ヨーロッパでは午前2時か3時だよ。納得いかない」
開幕戦でないことに加え、バーレーンGPは中国GPとの2週連続開催となり、輸送面でも困難な状況を抱えることになる。アル・ハリファは次のように続けた。
「開幕戦であれば、シーズン開幕までの間、F1について語る人々によって明らかに利益を得ることができる。しかし、われわれは中国の後だ。つまり第3戦が終わったあとで、やっとわれわれに目が向けられるようになる。われわれにとっては、レースを開催し、それを成功させるように計画することが重要なんだ」
2012年のF1カレンダーに復帰したバーレーンGPのスローガンは「統合された、ひとつの国家を祝して」だ。
しかし、いまだにバーレーンで続いているとされる治安の不安について、アル・ハリファは次のように主張している。
「問題はない。もちろん、常に懸念はあるし、当局もそれは認知している。しかし私の主たる関心はサーキットの内外で全員の安全を図れるかということであり、われわれには安全を確保できるという自信がある」