ホンダ「世界一のエンジン」になるには?

不透明な世界経済、F1にも暗い影を落とす

2012年02月20日(月)11:40 am

2011年シーズンまでウィリアムズから参戦していた、F1最多出場記録者であるルーベンス・バリチェロは、ヤルノ・トゥルーリが今シーズンのレースシートを喪失してしまったことによって、またしても名声を確立したベテランドライバーがF1から去っていくことは“悲しいことだ”と語った。

通算で19シーズンにわたってF1の第一線で活躍し続けていたバリチェロだが、今シーズンは同じブラジル出身のブルーノ・セナにウィリアムズのシートを奪われ、F1での活躍の場を失ってしまった。そのため、2012年はアメリカのインディカーへ転じるものと考えられている。そして、今回は1997年にデビューを飾り、誰もが憧れるモナコGPでの優勝も経験したトゥルーリが、ロータス・ルノーGP(現ロータス)から放出されたビタリー・ペトロフに自身のケーターハムのシートを奪われてしまった。

「カネがすべてを支配しようとしている」とバリチェロは危惧(きぐ)している。実際、ペトロフとの契約を選んだケーターハムですら「世界経済の影響」が、突然のドライバー交代劇の背景にあると認めている。

今回の一件によって、1960年代後半以来途切れることなくF1に存在していたイタリア人ドライバーがひとりもいなくなってしまう。そしてトゥルーリは、自分の後を継ぐドライバーがいないことを深く嘆いている。「母国イタリアの厳しい経済状況の真っただ中で、若手ドライバーがどこのチームからであれ必要とされるような援助を受けられるとは思えない。現在の苦しい経済事情がケーターハムにもっと資金力のあるドライバーに目を向けさせたということは理解しているよ」とトゥルーリは『Ansa(アンサ)』通信に語った。

フェラーリ代表を務め、自身もイタリア人であるステファノ・ドメニカリは、またひとりイタリア人ドライバーがF1から離脱してしまったことを嘆くと同時に「一部の外部的な理由により、われわれのスポーツも難しい時期を迎えている」と指摘している。

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』紙によると、ペトロフはトゥルーリが契約していた2012年のケーターハムのシートを獲得するために総額“数千万ユーロ”の資金を持ち込んだという。

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