NEXT...F1開催スケジュール

ビタリー・ペトロフには“ショック療法”が必要だったとロータスのオーナー

2012年02月19日(日)1:22 am

ロータスでのレースシート喪失による“ショック”が、ビタリー・ペトロフ(ケーターハム)を奮起させたのかもしれない。こう語っているのは、ペトロフが2年間を過ごした後に放出したロータスのオーナーであるジェラルド・ロペスだ。

ロペスは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、2011年シーズンのペトロフはリラックスし過ぎていたと指摘している。

「われわれは、“スポンサーからの資金を持ち込んでいる限り、今後5年間でもこのチームに残ることができるだろう”という考えが透けて見えていた。だが、F1の世界はそんなに甘くない。常に全力で仕事に取り組まない者に居場所はないんだ。だから、ビタリーには“ショック”が必要だったんじゃないかな。他のチームに行こうが、1年間F1で浪人生活を送ることになろうが、シートを失ったことによって得たものは、彼のキャリアで役立つだろうね」とロペスは語った。

先日、ベテランドライバーのヤルノ・トゥルーリに変わってケーターハムから2012年もF1に参戦することが発表されたペトロフに対して、ロペスはエールを送った。

ロペスは今年からペトロフに代わって、レースシートを獲得した昨年のGP2(F1への登竜門とも言われているレースカテゴリー)王者のロメ・グロジャンも、ルノー(現ロータス)からデビューした2009年にペトロフと同様の“ショック”を受けたと述べている。

「ロメはペトロフと似たような境遇だった。彼はなにもかもが自然と上手くいくと信じていた。その後、彼は自分自身をとても注意深く見つめ直した。それでわれわれは、2度目のチャンスを与えるに値すると思ったんだ」とグロジャンの復帰への経緯を語った。

さらに、ロペスはもうひとりのドライバーに関しても言及した。そのドライバーとは、2011年シーズンの途中からニック・ハイドフェルドに変わってレースドライバーのポジションを獲得したブルーノ・セナだ。しかし、セナは昨シーズン終了後にペトロフと共にチームから放出され、2012年はウィリアムズから参戦する。

「インドGPの予選で14位という順位が確定しようとしているとき、彼が意気揚々としていたことを今でも覚えている。それを見て“あり得ない”って思ったよ。予選で14位という順位に甘んじることになったら、もっとピリピリして何が悪かったのかと首を傾げているものだ」とセナのレースに対する姿勢に疑問を抱いていたことを明かした。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック