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ダニ・クロス、フリー走行で走れると「信じている」

2012年02月16日(木)17:29 pm

HRTのテストドライバーとして金曜フリー走行を担当するダニ・クロスは、HRTとの契約を喜んでいるが、「ペイドライバー」よりも少しマシなだけだとする意見もある。

クロスは、HRTとテストドライバー契約を結び、今季の数戦で金曜のフリー走行に出走する予定だ。しかし、クロスの母国スペインの『Diario As(ディアリオ・AS)』紙のある記者は、ドライバーには豊富な資金を提供してくれる支援者が必要だとしている。

こに対してクロスは「僕はそうじゃない」と反論した。

スポンサーを持ち込むなどしてチームに運営資金を提供することでF1チームとの契約を獲得する「ペイドライバー」であることを否定しながらも、クロスはHRTのテストドライバーを務めながらF1以外のカテゴリーで走るための「道を探している」ことも認め、こう語った。

「オファーはいくつかあるけれど、僕はHRTに満足しているんだ。このシートを手に入れるためならなんだってするという人もいるだろう」

しかしクロスは、もしF1に投じる潤沢な資金があれば、HRTでペドロ・デ・ラ・ロサのチームメートになるのはナレイン・カーティケヤンではなく、自分だっただろうとも話した。

「貢献度が高ければ、選択肢だって増えるのは当たり前だよ。だけど、今の僕に与えられた居場所はここだし、今の僕がいなければいけない場所もここなんだ」

クロスはさらに、金曜フリー走行を走るだけで終わらせるつもりはないと語った。ここ数年のF1では、シーズン中にテストが厳しく制限された影響などから、若手ドライバーがF1マシンで経験を積む機会が少なくなっており、レースドライバーの代わりとして金曜フリー走行へ出走することが数少ないチャンスの1つになっている。

「うん、僕は金曜日に走るよ。ただそこにいるだけの存在になるつもりはない」

2010年シーズンにはアンディ・ソウセックがヴァージン(現マルシャ)のテストドライバーに就任しながら、一度も走行機会を与えられることなくチームを離脱していたが、クロスはソウセックの二の舞は演じないと自信を見せている。

「その点は心配していないよ。チームを信頼しているからね」

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