マーク・ウェバー(レッドブル)が2012年シーズン終了後もチームで走る可能性があるとレッドブル総帥であるディートリッヒ・マテシッツが認めた。
2年連続チャンピオンチームであるレッドブルの主要人員の中で、2013年シーズンの契約を結んでいないのはオーストラリア出身のウェバーひとりだけだ。
しかし、飲料メーカーのトップとして富を築いたマテシッツは今週、35歳になるウェバーが今シーズンはチームメートのセバスチャン・ベッテルに並ぶ速さを取り戻すとの見方を示し、2012年もこの2人のドライバーは平等だと話した。
2011年シーズンにウェバーがベッテルに完敗を喫したことから、2013年シーズン以降はベッテルのチームメートが交代すると予測されていた。
先週、シーズン開幕前の冬季テストが行われていたスペインのヘレスに姿を見せたマテシッツは「第一の目的は、育成ドライバーをクルマに乗せることだ」と話していた。
ドイツ誌『Speed Week(スピードウィーク)』の取材に対してマテシッツは「(レッドブルの姉妹チームである)トロ・ロッソのドライバーを入れ替えたのはそのためだ」と明かし、次のように続けた。
「ダニエル・リチャルド(トロ・ロッソ)もジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)も、才能豊かで大きな可能性を秘めたドライバーだが、この2人の(レッドブル移籍の)可能性が浮上するのは2012年シーズン終了時にウェバーが走るのをやめた場合だ」