現在、有名なハリウッドの映画監督ロン・ハワードと脚本家のピーター・モーガンによる『Rush(ラッシュ)』という映画の撮影が進められており、すでにかなりのところまでその制作が進んでいる。その映画はかつて3度F1チャンピオンに輝いた有名なオーストリア人ドライバー、ニキ・ラウダを題材としたもので、大けがを負いながらも奇跡的な復帰を果たし、ジェームス・ハントとのチャンピオン争いを行った伝説的な1976年の出来事に焦点が当てられているという。
ところが、『Kronen Zeitung(クローネン・ツァイトゥング)』紙と『APA』通信社によると、別のオーストリアの映画制作会社グループがラウダからすでに彼のキャリアの映画制作権を得ていたとの訴えを起こしたという。
訴えを起こしたハンネス・シャレによれば、その映画は『33 Days: To Hell And Back(地獄から生還への33日)』と題されたもので、「彼(ラウダ)は、喜んで版権を約束したものの、今では全てを否定している」という。
映画製作会社グループはすでに『Rush』制作の仮差し止め請求を行ったが、ラウダはこれについて次のようにコメントしている。
「彼らがそう言うのなら、健闘を祈るよ。どうなるか様子を見よう」