7日(火)からスペインのヘレスで4日間にわたって行われたテストで好調な走りを見せたロータス勢。ドライバーも2012年型車E20に秘められた可能性を感じているようだ。
ロータスでは、同チームから今年F1復帰を果たすキミ・ライコネンが、7日のテスト初日にいきなりトップタイムを記録。後半2日間を担当したロメ・グロジャンも速いタイムを記録し、ライバルからはロータス勢を警戒する声も出ている。
実際にドライバー自身もE20に手応えを感じており、「確実に去年のクルマより速いよ」とグロジャンがフィンランドのテレビ局『MTV3』へ語った。
また、ドライバー同士の相性もいいようで、ライコネンと自身のドライビングスタイルを比べながら、グロジャンは次のように加えている。
「何もおかしな点はない。テレメトリー(走行中の各種データ)は、ほぼ同じなんだ」
無口というイメージもあるライコネンだが、グロジャンにとって「とてもうれしいサプライズ」はライコネンだったという。
「(ライコネンと打ち解けるのに)少ししか時間がかからなかった。彼との関係がどんな風になるのか心配したんだけど、彼は素晴らしいナイスガイだよ。僕が質問したことには、すべて答えてくれるんだ」とグロジャンはコメントした。
チーム側もライコネンとグロジャンというラインアップに自信を持っているようで、テクニカルディレクターのジェームス・アリソンがこう語った。
「この1週間で最高だったのは、ドライバーのフィードバックだ。こんな前向きなフィードバックは、この数シーズン聞いていなかったよ」