7日(火)から10日(金)にかけてスペインのヘレス・サーキットで行われた今季F1初のシーズン前テストにおいて、最終日にフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がトップタイムを記録したことでフェラーリ陣営に活気があふれた。
4日間にわたって行われたテストの最初の3日間、フェラーリの2012年型車F2012が記録したラップタイムは周囲の予想を下回り続け、当のフェラーリ陣営も課題の多さを認めやきもきした雰囲気に包まれていた。しかし、最終日にアロンソがようやくタイムシートのトップに躍り出てそのまま1回目のテストを締めくくったことで、フェラーリに活気が戻った。
テスト序盤、レッドブルのオーナーであるディートリッヒ・マテシッツがパドックを訪れた際、『Blick(ブリック)』紙に対し「いったい、フェラーリはどうしてしまったんだ?」と尋ねるほどだった。
フェラーリの元ドライバーであるミカ・サロも、「彼らはありとあらゆるコーナーで問題を抱えているようだ」と指摘していた。
しかし、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトラブルに見舞われる一方、アロンソは最終日のトップタイムを記録した。
だが、いつものようにアロンソは、テストのタイムが重要ではないと語る。「今日のこのタイムには何の意味もない。昨日やその前に記録したタイムも同じく特に意味はないよ」