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HRT、バルセロナテストでも新車デビューできない

HRTのチーム関係者は、2012年仕様の新車が今週実施されたFIA（国際自動車連盟／F1の統括団体）が義務付けているクラッシュテスト（衝突時の安全性を確認するテスト）を無事に通過することを願っていた。

HRTのライバルチームのほとんどが新車を導入して今週のヘレステストに臨んだ。しかし、今年HRTからレースに復帰するペドロ・デ・ラ・ロサは2011年型のマシンでこのヘレスのテストに参加した。

「もし新車が、FIAが設けているさまざまなテストを無事に通過してくれたら、次のバルセロナでのテストから新車を使うことができる。（テストを通過することは）ものすごく重要なことだ。でもトップチームですら1度目は認められないケースがあるから、テストの通過は簡単ことではないとも重々承知している。たとえ1マイルでも新車での走行距離は稼ぎたいからね」とデ・ラ・ロサは語った。

だが9日（木）、HRTが挑んだクラッシュテストの内の2項目に関してチームには残念な結果が伝えられた。

これによってデ・ラ・ロサとナレイン・カーティケヤンは今回のへレスに続いて、次回のバルセロナでのシーズン前テストでも新車を使えなくなってしまった。

2012年から施行されている新しいルールでは、クラッシュテストも含め、FIAからの完全な承認が下りない限り新車を走らせることができない。つまり、新車でテストに参加することすら許可されない。