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ピレリのF1用新型タイヤ、初のテストを迎える

2012年02月07日(火)20:14 pm

7日(火)にスペインのヘレス・サーキットで始まった2012年F1シーズン開幕前のテスト。各チームとも、今年のピレリタイヤをテストするのはこのテストが初めてになる。このテストについて、ピレリが解説した。以下、ピレリジャパンのプレスリリース。

2012年2月6日、ミラノ

今週、スペインのヘレスにて、2012年F1シーズンが始動します。各チームは、今年初めて、新型ピレリタイヤの最終スペックをテストする機会を得ます。

2月7日(火)~10日(金)の4日間、アンダルシアのサーキットで行われるテスト中、各マシンは、ピレリの新型コンパウンド(ソフト、ミディアム、ハード)25セットが使用できます。また、必要があれば、ウェットタイヤも供給されます。各チームには、各マシン用に年間100セットまでテスト用タイヤが供給され、供給範囲内でテストしたいコンパウンドを選択することが許可されています。ヘレスでは、2011年から変更が加えられていないスーパーソフト・コンパウンドのノミネートはありません。

2012年型タイヤの試験モデルは、昨年、いくつかのGPにおけるフリー走行や、アブダビGP後の若手ドライバーテストでテストされました。そして今、レギュラードライバーがそろって新しいコンパウンドをテストします。新型タイヤは、よりワイドな接地面を提供し、ピーク性能がより持続するように(ただし、トータルのタイヤ寿命は100km程度のままに設定)、昨年より「スクエア」なプロファイルとなっています。

吹きつけ排気を禁止する2012年の空力レギュレーションの変更を受け、リアタイヤのグリップが向上するように設計されています。

スーパーソフト以外のすべてのコンパウンドは新型のため、各チームは、再度、よりビジブルなカラーマーキングになったタイヤと共にゼロからのスタートとなります。今週、南スペインは好天に恵まれそうですが、もし雨が降れば、ドライバーは新型Cinturatoタイヤ(インターミデイエイトとフルウェット)もテストすることになります。Cinturatoは、1950年代におけるピレリ初のF1タイヤ名称の復活です。

2012年型マシンは、それぞれ開発中であり、また何名かの新しいドライバーもいるため、ヘレスのテストにおける重点は、ピーク性能ではなく、新型タイヤの特性の理解とマシンとのマッチングに置かれるでしょう。

4.43kmのヘレス・サーキットは、かつてスペインGPやヨーロッパGPの開催地となりました。また、テクニカルなコースレイアウトと年間を通じて温暖な気候のため、F1テスト用サーキットとして人気の場所です。ピレリがF1への復帰に向けて、2010年にテストを行ったサーキットの中の一つです。

サーキットには、低速から中・高速まで、多種多様なコーナーが存在します。このレイアウトでは、広範囲の速度を通じてベストなトラクションを供給するために、リアタイヤの働きが重要になります。ヘレスでは、特に速いトップスピードにはなりませんが、マシン性能のあらゆる側面が包括的にテストされます。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクターポール・ヘンベリーのコメント
「2011年、成功した1年目のシーズンを経て、われわれは、今年、より魅力あるレース展開をサポートするためすべてのタイヤレンジをリニューアルしました。最初の段階では、各チームとも新型タイヤについて学ぶことに重点を置くでしょう。各チームがどのようなアプローチを取るのか興味深いところです。昨年、各チームがわれわれのタイヤ特性を理解するのに長い時間はかかりませんでした。それは今年も同様でしょう。各チームは、われわれのタイヤについてはある程度知っていますので、今年は驚きの要素はあまり無いでしょう。この速い開発のペースと反応の速さにより、F1はまさにわれわれの究極の研究ツールとなっており、ピレリのウルトラ・ハイパフォーマンス・セクターにおける世界のリーダーとしての位置づけを強固なものにしています。」

2012年用F1コンパウンドが初めてテストされる一方で、ピレリがF1テクノロジーを駆使して開発した初の乗用車用ブランド、P Zeroシルバーがヘレスにおいてローンチされます。F1用ハード・コンパウンドと同じ名前を持つP Zeroシルバー乗用車用タイヤは、性能と耐久性を組み合わせた設計で、スポーティーなドライブをエンジョイし、年間20,000km以上走行するドライバー用に開発されました。

名前とともに、P Zeroシルバーは、ピレリのスポーツDNAをF1タイヤと共有しています。ヘレスのサーキットで走行するタイヤと同じ洗練された設計技術を使用しています。

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