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フォース・インディア「チャンピオンになるにはもっとスタッフが必要」

2012年02月04日(土)12:27 pm

フォース・インディアはチームの規模がもっと大きくなるまでは、選手権制覇へ挑戦することはないと認めた。

フォース・インディアの最高執行責任者(COO)であるオットマー・サフナウアーは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、ジョーダン、ミッドランド、そしてスパイカーと変遷し、今日のチーム体制になった同チームの現在の従業員数は310名であると伝えた。

「(フォース・インディアが本拠地を構えている)ここシルバーストンでは212名が、そしてブラックリーにある空力部門では98名が働いている。総勢500名というのは多過ぎる。われわれにそれだけの人数を受け入れられるようなスペースはないよ」と同紙に語った。

さらに「では理想としてはどうだろう? もし来シーズン、330人のスタッフがこのチームにいたらF1世界選手権で5位を獲得することが可能なはずだ。その人数でF1を制することができるか? おそらく、それは無理だ。450人は必要だと思う」と付け加えた。

フォース・インディアが用意している次なるステップへの道しるべは、2月に導入される新しいドライバー・シミュレーターだ。

「われわれは確実に成長を続けている。(今年は)5から10パーセントのスタッフの増員を行う。ただしそれは、CFD(数値流体力学)のように設備を有効利用できる部署だけに限られる。風洞設備ではもっと制限がある」とサフナウアーは続けた。

問題は、フォース・インディアは実質的にジョーダンの時代から変わっていない点にある。そのジョーダンを立ち上げたエディ・ジョーダンは、施設基盤をできる限り小規模にとどめ、その代わりに部品等は外部から購入するという方法を採用していた。

「もし仮に、明日にでも世界中の製造機器を買いそろえようとしたところでそれを置く場所がない。圧力器はあるが、車体やフロアの処理を行うには小さ過ぎる。まったく、新しいファクトリーが必要になるよ」とサフナウアーは説明している。

「自分たちでもっと多くの部品を製造するほうが、(デザインの変更などに)素早く対応できる。戦略的にはその方がいい。昨シーズンのブロウン・ディフューザーの開発の時にそれを痛感したよ。ある部分のパーツは自分たちで夜を徹して製造することができたのだが、結局他の部分のパーツの完成を待たされることになったんだからね」と去年の苦労を振り返った。

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