2011年シーズンをランキング2位で終えたジェンソン・バトン(マクラーレン)は、すでに昨年のうちにマクラーレンとの新たな複数年契約を結んでいる。32歳となるバトンは『Sun(サン)』紙に、まだ引退を考えるには早すぎると話している。
さらに、バトンは2007年度のF1チャンピオンであるキミ・ライコネン(ロータス)が今年F1に復帰することはF1にとって良いことだと認めながら、次のように続けている。
「そのことからも、そんなに早くF1を引退しないほうがいいという考えになったよ」
今年はグリッドに6人のF1チャンピオン経験者が並ぶことになるが、その中のひとりであるミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)も2年前に41歳でF1復帰を果たしている。
「6人のチャンピオンのうち2人は一度F1を離れ、そしてまた戻ってきた。隣の芝生は青く見えるものだけど、でも、いつ引退するかということについては注意を払わなくてはならないね」とバトンは付け加えた。
このようにチャンピオンがひしめき合う2012年シーズンはまさに群雄割拠という状況であり、チャンピオンシップの行方を占うのも特段に難しい状況となっている。
マクラーレン代表のマーティン・ウィットマーシュもこれを認め、次のように述べている。
「接近戦になるだろうね。近年になく競争の激しいシーズンとなるだろう。私の考えでは、誰も大差をつけて勝つことはできないと思う。われわれもそうだし、他の誰もがね」