インディカーのボス、ルーベンス・バリチェロのインディ参戦を熱望
アメリカ最高峰のレースカテゴリーであるインディカー・シリーズのボスは、F1最多出場記録を保持するルーベンス・バリチェロが2012年からインディカーに転向することを切望していると認めた。
19年にわたってF1の第一線で活躍を続けていたバリチェロは2012年もF1への参戦を継続すべくウィリアムズと残留交渉を重ねていたが、同じブラジル出身のブルーノ・セナとのシート争いに敗れ、行き場を失った。バリチェロが今週フロリダで、親友のトニー・カナーン（KVレーシングチーム）と共に2012年仕様のインディカーのテストを行なっている。
以前バリチェロはオーバルコースでのレースは危険過ぎるとし、自身の考えの選択肢の中から排除していたと同時に、それが妻シルヴァーナとの約束でもあると明言していた。だが今となっては、考えが変わってきたようだ。
「クルマから降りる頃には、彼（バリチェロ）は自分がやりたいことについてかなりいいアイデアが浮かんでいるんじゃないかな？ 彼の顔を見たら楽しんでいることが分かるさ。それに、現時点でわれわれのチームの残り2台のマシンに関しては、まだ誰とも契約を結んでいないしね」と同郷のカナーンは語った。
インディカーの最高責任者ランディ・バーナードは、バリチェロはきっと2012年はインディでレースに参加する決断をすると期待を込めている。
「彼はチャンピオンさ。このシリーズにとってとてつもないプラス要因になるドライバーだ。是非ともインディカーに参戦してほしい」と『Associated Press（AP通信）』に語った。また、バーナードは『racintoday.com』に「もし、インディカーに転向してくれるのであれば、われわれはいつでも彼の力になると知っておいてもらいたい」とバリチェロにラブコールを送っていた。
