キミ・ライコネン(ロータス)が、F1復帰を理由に趣味のラリーから遠ざかることを宣言した。
2007年にフェラーリでドライバーズ・タイトルを獲得した後、同チームのシートを失った2年前、ライコネンはラリーの世界に身を投じた。
その一方でロータス・ルノーGP(現ロータス)のエースだったロバート・クビサは昨年、イタリアで開催されたラリーイベントでひん死の重傷を負い、チームは大苦戦を強いられた。
そのロータスは、クビサと同様にラリーを趣味に持つライコネンと契約。しかし、加入発表後にライコネンがスノーモビルで転倒を喫し、手首を痛めている。だが、チームは所属ドライバーを腫れ物(はれもの)扱いしないと、次のように言っている。
「キミにはキミの生き方がある。どう振舞おうが彼の自由だ」と先月語ったのは、ロータス総帥のダニー・バハールだ。
同じ時期、WRC(世界ラリー選手権)でライコネンのコ・ドライバー(ナビゲーター)を務めていたカイ・リンドストロームは、”趣味の程度”でいいから2012年もラリーを続けて欲しいと話している。
当のライコネンは今週スイスで、『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙に対してこんなことを話している。「もしF1を戦うと同時にラリーも続けられるものなら、そうするよ。でも、ラリー競技の再開は、もう少し時間が経ってからだ。今はどのチームもこのようなことに少し神経質になっているからね」