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キミ・ライコネン、中団グループでの戦いを予想

2012年01月28日(土)13:02 pm

2012年シーズン、ロータスからF1に復帰する2007年のF1王者キミ・ライコネンは、中団グループの中でレースをする覚悟はできていると明かした。

マクラーレンやフェラーリといったトップチームに在籍し、通算18勝を記録しているライコネンは、2009年限りでいったんF1から引退した。その後の2年間はWRC(世界ラリー選手権)をメインに、他のレースカテゴリーに挑戦していた。2009年の最終戦を終え、当時所属していたフェラーリのマシンを降りたのを最後にF1からは遠ざかっていたライコネンだったが、先日バレンシアのサーキットでついにF1マシンでの実走を行った。

「以前よりもF1マシンのスピードを速く感じると思っていたんだ。確かに、バレンシアは超高速サーキットじゃない。でも、それにしたって以前と比べて違和感はなかったよ」と『BBC』に打ち明けた。

同時にライコネンは、今季のレースで先頭を走れる可能性は低いことを承知しているとイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』誌に述べている。そして、「きっと中団グループで戦うことになるだろうね。でも大したことじゃないよ。僕のフェラーリでの最後の年も同じだったでしょ?」と語り、“そこそこの”順位を争うことになるであろう2012年シーズンに向けて気を引き締めている。

「誰に対しても恨みなんか持っていないよ」と話す、ライコネンから後悔の念を見出すことは滅多にない。だが、ライコネンは昨年まで挑戦していたWRCやNASCAR(アメリカで人気のレースカテゴリー)への経費を実費で支払わなければならない傍(かたわ)ら、再びF1で頂点に立つための計画も練らなくてはならない。

『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙は「もちろん、チャンピオンになることが目標だ。それに向かって挑戦することはいいことだ。でも、再びチャンピオンになれるか否かで思い詰めてなんかいないよ」と語るライコネンのコメントを報じた。

ライコネンによると、ロータスとの契約期間は「基本的には2年間」という。「特別長期的な計画があるって訳じゃないんだ。ロータスとどのようにやっていけるかを見てみよう」と述べている。

次回ライコネンがF1マシンに乗り込むのは、2月7日(火)からスペインのヘレス・サーキットで始まる今シーズン初テストだ。そこでライコネンはロータスの新車を運転することになる。「一般的に、クルマの感触が最初から良かったら、本番のシーズンに入っても競争力があることが多いんだ。レースそのものは2009年からそんなに変わっていないと思う。DRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)のお蔭でコース上での追い抜きは多くなったみたいだけど、それでもベッテル(セバスチャン/レッドブル)は相変わらず強いね。僕がバレンシアで走らせたクルマは(それらのシステムを搭載していない)2010年製だったから、まだDRSもKERS(運動エネルギー回生システム)も試していない。でも、ボタンを1つか2つ押すだけでしょ?」と本格的なテストの開始を控えたライコネンは語っている。

2年間のブランク明けということで、ライコネン自身も身体面、特に首の筋力には一抹(いちまつ)の不安があると以前もらしていたが、今回バレンシアで約700kmを走破した後でも問題はなかったようだ。

「首が張っているような感じは全然ない。もっと首の筋力で問題を抱えると思っていたけど、まったく問題はないよ」と心身ともに準備万端であるとアピールした。

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