NEXT...F1開催スケジュール

トヨタ、ル・マンに向けまずはスパ6時間参戦

2012年01月25日(水)15:20 pm

トヨタが、今季から始まるWEC(世界耐久選手権)へ第2戦スパ・フランコルシャン6時間から参戦を開始すると発表した。

トヨタは、元F1ドライバーの中嶋一貴とアレキサンダー・ブルツ、そして耐久レースでの経験が豊富なニコラス・ラピエールをドライバーに起用し、WECの数戦に参戦する。なお、6月に行われ、WECの第3戦に組み込まれたル・マン24時間には、2台体制で参戦することも発表された。

2台目のドライバーは発表されていないが、昨年にフォーミュラ・ニッポンへ参戦したイタリアの21歳、アンドレア・カルダレッリが研修生的な位置づけのジュニアドライバーとして加入。また、昨年までトロ・ロッソでF1を戦ったセバスチャン・ブエミの加入もうわさされている。

トヨタのWEC参戦マシン名はTS030ハイブリッド。F1参戦時に実働部隊だったTMG(トヨタ・モータースポーツ有限会社)で開発した車体に、日本で開発したハイブリッドシステムが搭載される。チーム代表の木下美明氏は、最終的な目標がル・マン24時間での優勝だと語った。一方、ドライバーを務める中嶋は、WEC参戦に向けて次のように語っている。

「TS030ハイブリッドの初走行が待ち遠しい。ロールアウトの際にアレックスやニコラスといろいろと話したが、大きな可能性を秘めたクルマであるのは明らかだ。TMGのドライビング・シミュレーターでは長い時間運転しているので、バーチャルな世界の中ではクルマの事も分かっているし、ル・マンのコースのことも分かっている。やっと本物を運転する時が来た。自分にとっては素晴らしい挑戦だし、トヨタ・レーシングと共にFIA世界耐久選手権に出場するのが本当に楽しみだ」

「ハイブリッド技術を携えてのル・マンへのカムバックはトヨタにとっては大きなチャレンジだと思うが、われわれドライバーにとっても大きなチャンスだと思うので、SUPER GTレースでの経験が生かせることを願っている。このプロジェクトにかかわることができて最高だ。今シーズンは本当に頑張りたい」

スパ・フランコルシャン6時間は、5月5日(土)に開催される。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック