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F1バーレーンGP、今年の開催は問題ないと元F1王者

2012年01月20日(金)16:13 pm

1996年のF1王者デーモン・ヒルは、今年のF1バーレーンGP開催が可能だと考えているようだ。

昨年、国内情勢悪化のためにキャンセルとなったバーレーンGPだが、今年のスケジュールには第4戦(4月22日決勝)として組み入れられている。だが、依然として国内情勢が好転していないという報道が後を絶たず、その開催実現を危ぶむ声も少なくない。

昨年、バーレーンの国内情勢が悪化した際にヒルは、レースを中止すべきだと強く訴え、6月の時点で次のように語っていた。

「そうした状況になっている国でレースを開催するという決心を固めるわけにはいかない」

しかし、ここへきて今年イギリスのテレビ局でF1専任解説者となることが決まっているヒルの口調が少し変わってきている。ヒルは『Times(タイムズ)』へ次のように述べた。

「私は去年、現地で起こっていたことに対してF1が声を上げようとしなかったことをとても不満に感じていた。だが、それ以来、バーレーンではかなりのことが変わったよ」

『The Daily Telegraph(デイリー・テレグラフ)』は、ヒルが最近F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長とともに、バーレーンを訪問したことを伝えるとともに、次のようなヒルの談話を紹介している。

「私は現地でたくさんの人の話を聞いた。その中には実際に目撃した人も含まれていたよ。私は彼らが良い方向へ変えようとしているのだと信じている。彼らが問題を抱えていることは間違いない。だが、どの国にだって問題はある。われわれのイギリスだって少し前に暴動が起こっていた」

そしてヒルは次のように付け加えた。

「今回F1は、何かを隠ぺいするための道具としてではなく、すっきりとした形でバーレーンに行くことができる」

バーレーンGPの舞台バーレーン・インターナショナル・サーキットは先週、昨年の抗議活動の間に解雇されていたスタッフたちに復職の機会が与えられたと発表している。

F1公式ウェブサイト上には、F1の商業権を管理する運営会社FOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)による「われわれはバーレーンのスタッフがその地位を回復し、復職したことを知って喜んでいる」とのコメントが掲載された。

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