NEXT...F1開催スケジュール

フェラーリ、新コンコルド協定締結を否定

2012年01月13日(金)12:52 pm

フェラーリ代表のステファノ・ドメニカリが、フェラーリはすでにF1最高権威者であるバーニー・エクレストンとの間に2013年以降の新しいコンコルド協定(F1チームとエクレストン、そして統括団体FIAによって結ばれている協定で、F1チームに対する収益分配などに関することが規定されている)を結んだのではないかという報道に対し、これを否定している。

フェラーリとレッドブルが相次いでFOTA(F1チームで結成された商業権やルールについての協議組織)から脱退したことを受け、F1のトップチームたちはエクレストンとの間で、すでに秘密裏により有利な形で新たな協定を結んだのではないかとうわさされていた。

しかし、同時に、2012年末まで有効となっている現在のコンコルド協定は、全てのF1チームに対して同じ申し出がなされない限り、その結束を乱すことを禁じている。

現在イタリアのドロミテで開催されているフェラーリのメディア向けイベント「Wrooom」において、このうわさについて尋ねられたドメニカリは、『La Gazzetta dello Sport(ラ・ガゼッタ・デロ・スポルト)』に対し、「それは真実ではない。フェラーリとエクレストンがお互いに話し合っていたのは事実だ。フェラーリとエクレストンはこれまで常にF1にいたんだからね」と語った。

同時に、フェラーリ会長であるルカ・ディ・モンテゼモーロが、FOTAを脱退したことについて、「(フェラーリは)自主独立の形で、その意見を持つ権利を有している」と述べ、ドメニカリも「明らかに今年は重要な年になることは、われわれ全員が認識している」と続けている。

ドメニカリはまた、FOTAによる“自発的な資源抑制合意”であるRRA(リソース・リストリクション・アグリーメント)にも触れ、これに違反した場合の現在の罰則は甘いという考えを示している。ちなみにこのRRAについては、レッドブルが違反しているとして非難を受けていた。

「今日では、罰金式の罰則が設けられているだけだ。しかし、われわれはスポーツという観点からはそのようなことを考えないほうが良かったのではないか、そして違反した場合には誰が結果を判断するのか、ということを決定する必要がある」と、ドメニカリは語った。

また、ドメニカリは、フェラーリとしてはコスト制限合意は重要なものだと評価しているものの、危機的状況にあるヨーロッパ経済の中にあってもフェラーリは強く生き残ることができる、とスペインの『El Periodico(エル・ペリオディコ)』に次のように語っている。

「2011年にはわれわれの過去の自動車販売記録を塗り替えた。われわれの財政的状況は非常に堅固なものだ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック