レッドブルのモータースポーツアドバイザーであり、ドライバー育成責任者のヘルムート・マルコが、将来レッドブルのドライバーに昇格したいと語っているスイス人ドライバーのセバスチャン・ブエミについて、まだ勝てるドライバーではないと厳しい評価をくだしている。
マルコは『La Gazzetta dello Sport(ラ・ガゼッタ・デロ・スポルト)』のインタビューの中で、レッドブルの新人養成チームとして位置づけられている姉妹チームのトロ・ロッソから2011年シーズン限りでブエミとハイメ・アルグエルスアリの2名を放出するという決定を下したことについて、次のように語っている。
「彼らはすでに3年間にわたってチャンスを得ていた。それはドライバーの成長度合いを評価するには十分な期間だ」
「彼らには今以上の可能性を見いだせなかった。F1ドライバーではあるが、われわれが望むレベル、つまりレースで勝てるドライバーが欲しい、という観点からはまだ十分ではない」
ブエミは今季レッドブルの控えドライバーに任命されているが、先日スイスの新聞に、そのリザーブドライバーという立場を2013年にマーク・ウェバーの後任となるためのきっかけとして利用したいというコメントが紹介されていた。
一方、スペイン人ドライバーのアルグエルスアリのほうは、現在のところ所属先など決まっていない。