トロ・ロッソは2011年12月に、2012年はドライバーを2人とも入れ替えることを発表したが、そのすぐ後にウィリアムズがトロ・ロッソから放出されることが決まったセバスチャン・ブエミに電話を入れていたようだ。
23歳になるスイス人ドライバーのブエミも、そして昨年までチームメートであったハイメ・アルグエルスアリも、トロ・ロッソがダニエル・リチャルドとジャン・エリック・ベルニュを起用することを発表したときは驚いたということを認めている。
『Blick(ブリック)』のベテラン記者ロジャー・ブノワが明らかにしたところによれば、その後レッドブルの控えドライバーとしての役割を受け入れることとなったブエミだが、トロ・ロッソのドライバー交代のニュースが報道された数時間後に、ウィリアムズから電話がかかってきたという。
しかし、ブエミ本人は、いくつか他のチャンスを検討したものの、最終的にはレッドブルでの昇格を目指して同チームのリザーブドライバーとなることを最終的に選択した、と先日明らかにしていた。
これについてブノワ記者は次のように続けている。
「(ブエミ)はレッドブルの控えとなることでかなりの報酬を得るとみられる。そして全てのレースで金曜日のフリー走行に出走することになるだろう」
ブノワ記者は、ウィリアムズは2012年シーズンに向けて、すでにシートが確約されているパストール・マルドナードのチームメートとして、エイドリアン・スーティル、そしてルーベンス・バリチェロの2人と契約を行う可能性があると推測しているようだ。
これまでにドライバーズ選手権、コンストラクターズ選手権合わせて16回もタイトルを獲得している名門チームのウィリアムズだが、2011年はコンストラクターズランキング(チームのランキング)で9位という悲惨な成績に終わっている。
ドイツの『T-Online(Tオンライン)』が、そんなウィリアムズのチーム代表であるフランク・ウィリアムズの次のようなコメントを紹介している。
「屈辱そのものだ。だがそれは当然の報いだ。われわれがヘマをしたんだからね」