テストでの新車投入を目指すレッドブル
レッドブルは今年、ドライバーとチーム（コンストラクター）の両方で3年連続でのタイトル獲得に向けて準備を進めている。2012年仕様車RB8はいつものように、最高技術責任者のエイドリアン・ニューイによって設計されているが、最近ニューイが語ったところによれば、それは2009年型をベースとしたさらなる進化型となる模様だ。
レッドブルは、その新車を2月7日（火）からスペインのヘレス・サーキットで行われるシーズン前テストまでに間に合わせる予定だ。
レッドブルのヘルムート・マルコ（コンサルタント兼ドライバー育成責任者）がイタリアの『La Gazzetta dello Sport（ラ・ガゼッタ・デロ・スポルト）』によるインタビューに答え、次のように語っている。
「1月としてはそれが普通のことだ。時間的には厳しいが、ヘレスでの最初のテストには新車で臨むことがわれわれの計画となっている」
2011年シーズンは、セバスチャン・ベッテルによって非常に効果的に使われたブロウン・エキゾーストとディフューザー（エンジンからの排気を意図的に空力パーツであるディフューザーに当てることで、より大きなダウンフォースを得るシステム）によって優位に戦ってこられたレッドブルだが、ルール改正により、今季はそれらのシステムなしで戦わなくてはならない。これについてマルコは次のようにコメントしている。
「ルールは誰にとっても同じものだからね。われわれはまたチャレンジを始めているよ」
「チャンピオンシップを戦ってゆく上で最も大切なことは、良いクルマがあって、ドライバーがそれを望む通りに走らせることができるということだ。去年セバスチャン・ベッテルがやってみせたようにね。ベッテルが今年も再び1周目に他のドライバーたちよりも3秒も差をつけてリードできるかどうかはわからない。でももちろん彼にはトップを走ってもらいたいし、それはマーク・ウェバーについても同様だよ」とマルコは続けている。
