2012年にレッドブルのリザーブドライバーを務めることが正式に発表されたセバスチャン・ブエミが、その役割と並行して、今年のル・マン24時間レースに出場するかもしれないと話している。
2011年まで所属していたトロ・ロッソから放出された形のブエミは、今季はセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーを擁して2年連続でチャンピオンチームとなったレッドブルの控えドライバーとしてF1界に留まることになった。
ブエミは6日(金)に、『Le Matin(ル・マタン)』紙に対して、F1で3年のキャリアを持つブエミにとって(F1に残るのは)“道理にかなった”ことだと次のように話している。
「当然、トロ・ロッソの今回の決定には驚いたし、全く予想もしていなかったよ。でもすぐにレッドブルからサードドライバーとしてのオファーをもらったんだ。そして僕はそれに合意する前に考えた。彼らと近い位置にいるのは、将来いつかそのシートを獲得するためには一番いい方法じゃないかとね」
しかし、ブエミは一方で、F1では実際にサーキットを使ったテストが厳しく制限されているため、何かそれを補うための別のプログラムを探す必要があるだろうとも考えているようだ。
「理想的には、F1とは違うものと組み合わせられるといいと思っている。例えば耐久レースみたいなものとね。僕はル・マン24時間レースが好きなんだ」
「ル・マンが開催される予定の週末にはF1グランプリは行われないから、(ル・マン出場は)可能かもしれない。有力なチームはもうすぐテストを開始するから、そちらにも参加できるかもしれない。僕が2012年に何をすることになるかということについては多分かなり近いうちに発表できると思う」
そんなブエミだが、2013年以降のプランについてはまだ何も決まっていない、と次のように続けている。
「僕の契約は1年間だけのものなんだ。その後は何も約束されたものはないから、どうなるかな」
「実際のところ、最高のチームで控えドライバーを務めるほうが、最後尾のほうでレースをするよりもいいと思っているんだ。去年の12月以降、他のチームとも接触してきた。他にもチャンスがあったからね。でも、最終的にレッドブルとともにいることが最善の解決策だった。もしマーク・ウェバーの契約が2013年に更新されなかったときには僕を選んでもらえるよう、シミュレーターで最善を尽くして、チームに僕の力を証明しなければならない。それは僕自身にかかっているんだ」