最近の報道によると、メルセデスベンツの親会社であるダイムラーはマクラーレンの株式を完全に手放したという。
マクラーレンは1995年からメルセデスからエンジンの供給を受けるようになり、以後ダイムラーはマクラーレンの株式の40パーセントを所有し、マクラーレンは実質的にメルセデスのワークスチームに近いものとなっていた。
しかし、2010年シーズン開幕に先駆けてメルセデスが当時のブラウンGP(現メルセデスAMG)を買収し、自らのワークスチームを持つにいたった時点で、ダイムラー会長のディーター・ツェッチェはマクラーレンに株式を買い戻してもらう計画があると語っていた。
マクラーレンもこの件に関し、「マクラーレングループは完全に独立した企業体となるだろう」という声明を出していた。しかし、実際には2011年までメルセデスが依然として少数ながらマクラーレンの株式を所有していた。
だが、今週になってメディアが伝えたところによれば、“段階的撤退”方針のもとに、2012年1月1日現在において、メルセデスはもはや一切のマクラーレンの株式を所有しなくなったという。
しかし、マクラーレンは2013年からは有料となるものの、2012年シーズンについては引き続きメルセデスからエンジンを無償で提供されることになるようだ。
イタリアの『Tuttosport(トゥットスポルト)』はその理由について、次のように書いている。
「(エンジンに関するルール変更により)2014年から新たな6気筒エンジンが導入されるにあたって、マクラーレンが引き続き2014年もメルセデスからエンジン供給を受けるようにするためだ」