2年連続のF1チャンピオンとなったセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、現在F1最多参戦記録を更新中のルーベンス・バリチェロが2012年もウィリアムズに残留し、その記録をさらに伸ばすことを期待している。
これまでF1で300レース以上を戦ってきたベテランドライバーのバリチェロだが、もう1年ウィリアムズのシートを確保するために、個人スポンサーから500万ドル(約3億8400万円)の資金を調達する見込みをつけたと伝えられている。
さらに、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)」は、当初200万ドル(約1億5300万円)の年俸を要求していたバリチェロが、要求額を半額にまで下げたと報道。そして、スイスの『Blick(ブリック)』紙は、次のようなベッテルのコメントを掲載した。
「バリチェロがウィリアムズに残留することを望んでいる。彼は偉大な人だよ」
さらにベッテルは、まだ今季ドライバーを1人しか発表していないHRT、そしてヤルノ・トゥルーリを交代させるとのうわさがあるケーターハムについて、「資金を持ち込めるドライバー」を獲得するだろうと加えた。
当のバリチェロは、同様の誘惑を断ち切るほうがウィリアムズにとって「賢明」な判断だとし、『The Sun(サン)』へ次のように語っている。
「僕はウィリアムズに対して圧力をかけようとしているんじゃない。ただ、そうすることがいいやり方だと示そうとしているんだ」